西関東アンサンブルコンテスト 夢舞台で初の金賞 糸魚川中吹奏楽部木管八重奏 掲げた目標果たす

 糸魚川市立糸魚川中(七澤伸一校長)の吹奏楽部・木管八重奏のメンバー(3年生8人)が、県代表として出場した「第27回西関東アンサンブルコンテスト」で金賞を受賞した。16年ぶりの出場で初の金賞を獲得。上位大会の全国出場には一歩及ばなかったものの、みんなで掲げた「西関東金賞」の目標を見事に果たした。

西関東アンサンブルコンテストで金賞を受賞した糸魚川中吹奏楽部・木管八重奏の3年生メンバー(写真撮影時のみ一時的にマスクを外しています)

 同コンテストは1月29日、甲府市のYCC県民文化ホールで行われ、新潟、群馬、埼玉、山梨の4県から中学校部門は33チームが出場した。各地区予選などを経て県代表として選出された強豪ぞろい。審査の結果、金賞に選ばれた10チームのうち同校以外、埼玉県勢が占めた。うち2チームが全国へ進んだ。

 近藤みちるさん(副部長、クラリネット)は「(西関東の)夢の舞台で金賞が取れるとは思わなかった」と喜び、「本番前の舞台袖でもみんなリラックスして気持ちを一つに、いつも通り(演奏が)できた」と振り返った。

 当日は新型コロナウイルス感染症対策で無観客で行われた。「他の学校の演奏が聴けなかったので比較できなかった分、緊張せずに自分たちの演奏ができたのだと思う」と顧問の猪又小百合教諭。

 コロナ禍で時間短縮や互いの距離を取るなど練習環境に影響もあったが、1年生の時から演奏することが楽しく、熱心に練習を積んできた成果が大舞台で発揮された。卒業を控え、中学校部活動の最後のうれしい思い出となり、「大人になったら、またみんなでアンサンブルをしよう」と笑顔で話した。

© 株式会社上越タイムス社