京急電鉄、新社長に川俣氏 9年ぶり交代 原田氏は会長に

川俣幸宏氏

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は9日、取締役会を開き、新社長に川俣幸宏取締役常務執行役員(57)を昇格させる人事を決定した。原田一之社長(68)は代表権のある会長に就任する。4月1日付。

 社長交代は9年ぶり。2013年6月に就任した原田氏は「品川・羽田を玄関口として国内外の多くの人が集う、豊かな沿線を目指す」との方針の下、品川再開発の方向性を固めるなどしてきた。横須賀市出身で、三浦半島の観光活性化にも注力した。

 川俣氏は、主に経営管理や不動産・生活サービス関連部門を歩み、グループ全体の構造変革推進を担ってきた。就任に当たり、「今後は変革への取り組みをより一層強力に推し進める必要があり、土台となる『企業体質の変革』に粘り強く挑戦していきたい」とコメントしている。

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