北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)が2022年3月期第3四半期決算(連結)、LNG価格の上昇などで減収減益

北陸ガス本社(新潟市中央区東大通)

北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は9日、2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高は326億4,600万円(対前期同期比1.8%減)で、営業利益は△9億7,500万円(前年同期は4億5,400万円)、経常利益△7億6,600万円(同6億6,900万円)、親会社株主に帰属する純利益は△3億8,800万円(同3億9,300万円)と減収減益になった。

売上高については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による前年の業務用を中心としたガス販売量の減少から一部回復が見られたほか、原料費調整に伴いガス料金単価が引き上げとなった一方、春先の気温が前年に比べ高く推移したことによる給湯・空調用需要の減少に加え、連結子会社における空調機器の販売・施工や土木・管工事等の減少も影響した。

営業費用については、連結子会社における売上原価の減少や前年の見附市ガス事業譲受け当初に発生した費用の減少があったことに加えて、経営全般にわたり経費の削減に努めたものの、LNG価格の上昇に伴い原料費が増加した影響があった。

なお、同社グループの連結業績は、季節的変動の著しいガス事業の占めるウェイトが高いため、ガスの需要期である冬期を中心に春先にかけて、売上及び利益が多く計上される。

また、総資産は620億6,900万円となり、前連結会計年度末に比べ1億7,300万円の増加となった。増減の主なものは、投資その他の資産の増加が12億7,900万円、有形固定資産の減少が9億8,200万円など。なお、純資産は493億8,600万円となり、自己資本比率は1.6ポイント減少し74.5%となった。

ガスの需要期である冬期に入りガス販売量は計画を上回っているが、第4四半期連結会計期間はガス需要のピークを迎えるため、今後の気温の状況により通期の売上高は大きく変動する。利益についても同様であることから、現時点において通期業績予想の修正は行っていないという。

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