北越メタル株式会社(新潟県長岡市)が2022年3月期第3四半期連結業績を発表、コストアップを吸収できず

北越メタル株式会社(新潟県長岡市)は3日、2022年3月期第3四半期連結業績を発表した。

売上高214億1,709万円(前年同期比31.8%増)、営業損失3億128万7,000円(前年同期は7億1,788万1,000円の利益)、経常損失2億4,277万3,000円(前年同期は7億6,040万7,000円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億9,471万8,000円(前年同期は8億1,445万8,000円の利益)となった。

コスト面では、高値で推移していた主原料である鉄スクラップ価格が、第3四半期に入り更に高騰したことに加え、原油価格をはじめとした各種エネルギー価格の上昇により、大幅なコストアップを余儀なくされた。

また、同社は同日、昨年11月8日に公表した2022年3月期通期連結業績予想の修正を発表した。

売上高は前回発表予想の290億円から280億円、営業利益は0百万円から5億円の損失、経常利益は0百万円から4億円の損失、親会社株主に帰属する当期純利益は0百万円から4億円の損失に下方修正した。

同社では、主原料である鉄スクラップ価格がさらに高騰している中、製品版価格の改善が思うように進まず、売上高が10億円減収となる見通しで、利益面でも黒字確保が困難な見込みとなるとしている。

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