　きょう（木）は東海道沖を発達しながら東へ進む低気圧の影響で、関東甲信や静岡県では夜にかけて雪や雨が続いて、大雪となる所がある見込み。東京23区など関東南部の平野部も雪の積もるおそれがある。

　大雪や路面の凍結よる交通機関の乱れなどに警戒が必要だ。帰宅時間の足に影響が出るおそれがあるため、時間に余裕を持った行動を心がけて、最新の情報にも注意が必要となる。特に関東は昼間も気温は上がらず、北風も加わって極寒となるため、寒さ対策も心がけたい。

関東甲信は内陸中心に大雪に警戒

　きょう（木）東海道沖の低気圧が発達しながら東へ進む見込み。

　午前5時現在、西日本や東日本の太平洋側に雨雲が広がっていて、内陸や山沿いを中心に雪が降っているとみられ、秩父と河口湖では1センチの積雪を観測している。

　関東甲信や静岡県では、あす（金）の明け方にかけても雪や雨が続く見通し。日中は関東の沿岸部では雨の所が多くなる見込みだが、関東の内陸や甲信、静岡県の山地では雪が続いて大雪となる所がありそうだ。東京都心では、日中はみぞれや冷たい雨でも、夜は雪に変わる可能性がある。

　あす（金）の明け方にかけて東京23区も多い所で8センチの雪が降る予想となっていて、予想よりも気温が低くなった場合は、雪が続いて大雪になるおそれがある。

　交通機関に影響が出るおそれもあるため、大雪のときには予定の変更も検討するなど最新の情報に注意して、時間に余裕を持った行動を心がけたい。湿った雪による電線や樹木への着雪などにも注意が必要だ。

　外出の際は足元に注意するとともに、車の運転は冬用タイヤの装着、チェーンを携行した上で、さらに十分な注意が必要となる。

　予想降雪量　あす（金）午前6時にかけて（多い所）

　　甲信　30センチ

　　関東北部　25センチ

　　箱根～多摩・秩父、静岡県（山地）　20センチ

　　関東地方南部の平野部　8センチ

　名古屋周辺も夜にかけて断続的に雨や雪が降る見込み。

　昼ごろからは東北南部も雪が降り始め、夜にかけて断続的に雪となる見通し。

　西日本は午前中を中心に雨や雪の降る所があるが、午後は回復に向かい晴れ間の出る所もありそうだ。

　北海道は日差しが届く見込み。

東海や関東は気温上がらず　昼間も厳しい寒さ

　関東は厳しい寒さで東京の最高気温は4℃の予想。朝からほとんど上がらず冷たい北風も強まりそうだ。

　仙台は2℃、名古屋も5℃と、雨や雪の降る太平洋側はあまり上がらず、昼間も寒さが続く見込み。万全な防寒対策を心がけて身体を冷やさないように気をつけたい。

　西日本は10℃前後の所が多い見込み。

　関東甲信はあす（金）の日中は天気が回復して晴れる所が多くなる。ただ、明け方にかけて雪や雨が降りやすく、朝も冷え込むため、積雪や路面の凍結に注意が必要だ。

（気象予報士・及川藍）