岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)が2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表、経常利益は約9.1億円を計上

岩塚製菓本社

岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)は10日、2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高は133億6,107万2,000円、営業利益は△2億372万8,000円、経常利益は9億1,068万4,000円、親会社株主に帰属する四半期純利益4億6,060万8,000円となった。

売上高については、前年同期間を今期の収益認識会計基準に引き直して比較すると、同期売上高は前年同期比2.5%減と実質的な減少幅は少ない。売上高は、「田舎のおかき」の伸長や「大袖振豆もち」などが前年実績を上回ってきており、コラボ商品の導入効果も見られた。

損益面では、原料資材やエネルギー関連のコストアップが響いてきており、減価償却費などの固定費負担増を吸収できなかった。

なお、経常利益に関しては、同社が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.(台湾)からの株式配当金9億5,000万円を営業外収益の受取配当金に計上しており、経常黒字となった。

マーケティング部門では、引き続き「日本のお米100%」をアピールして売り場提案などの差別化を進め、好感度のあるパッケージに配意した「バンザイ山椒」「バター餅」などの販売強化を図った。

さらに、「きなこ餅 桔梗信玄餅味」などのコラボ商品の開発を進めたほか、新工場での増強により「もち商品」のシェアアップを目指してきた結果、「田舎のおかき」はこれまでで最も高い伸びを示した。

製造部門では、引き続き主力商品を主体とする集中生産や品質の安定化に注力し、製造原価の低減に努めた。また、新工場の稼働に合わせ省力化投資を進め、省人と人員の流動化を図り、生産の平準化に注力している。

なお、新設備を活かした「チョコロモ」など新機軸商品の開発・生産についても順調に進捗しているという。

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