韓国地方市が「歪曲された日本式地名」2件の変更検討も、1件は地元民の反対多数で却下に

韓国南東部の都市である泗川(サチョン)市が、「歪曲された日本式地名」などを調査し、韓国式の地名に復元するため全数調査を行うことが分かった。

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泗川市は2021年下半期から今年1月まで、このような「末公示地名1次調査」を行った。1次調査では、橋梁、公園、伝統市場など当該地名89件と、日本式と思しき地名2件、重複地名12件など103件を確認したという。

このうち日本式と思しき地名は、泗川市仙倉(ソンチャン)と九龍山(クリョンサン)の2件であると報告された。仙倉は日本統治期以前に「船倉」という地名だったのが、日本統治期に名前が変更されたという。ただし、ハングル名称には変わりがなく、漢字名称だけを以前のものに変更する方向であるとし、住民の意見などを聞いたうえで変更推進を検討していると明らかにした。

ただし、泗川市は九龍山の旧名称である歸龍山(キリョンサン)への変更に関しては、地域住民の意見を収集したところ、反対意見が多く、地名委員会の案件として上程しないことにした。つまり、変更しないということだ。反対理由については伝わっていない。

「温情貯水池」に名称が変更された旧西澤貯水池

先立って泗川市は、日本式地名と思しき峰臺山(フィボンサン)についても、元の名称である鞍岾山(アンジョムサン)に変更したことがある。また、日本の韓国併合時に積極的に加わったと日本人の名前をつけたとされる「西澤(ソテク)貯水池」の名称を現在の温情(オンジョン)貯水池に変えたことがある。

今回一次調査された地名は泗川市地名委員会の審議・議決を経て、慶南道地名委員会、国家地名委員会などの審議を経たうえで最終告示される予定だ。

泗川市は今年から1500件余りの地名全数調査計画を樹立し、未告示された地名、廃止された地名、変更すべき地名、日本式の疑い地名、新たに付与されるべき地名について整備する計画だ。

地名の伝授調査と整備は、現地の地域住民の意見の聴取、古文献、古地図、郷土資料収集などを経て行われる。

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