株式会社新潟放送(BSN、新潟市中央区)が2022年3月期第3四半期連結決算を発表、テレビスポット広告の回復などで増収増益

新潟放送(BSN)

株式会社新潟放送(BSN、新潟市中央区)は10日、2022年3月期第3四半期連結業績を発表した。

売上高は145億8,851万3,000円(前年同期比9.8%増)、営業利益は10億8,108万5,000円(同111.7%増)、経常利益は11億7,610万6,000円(同106.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億2,924万8,000円(同107.5%増)と増収増益となった。

テレビスポット広告が回復したことや、情報処理サービス事業の利益率改善が全体の大幅増益に寄与した。

各事業のごとの業績は下記のとおり。

放送事業

新型コロナウイルスの新規感染者数が当期後半から減少したことで、企業の広告出稿がテレビのスポット広告を中心に回復傾向を見せ、ラジオ・テレビの放送収入は前年同期を上回った。

また、その他の収入においてもイベント・公演活動が再開され、前期を上回った。この結果、売上高は43億1,400万円(前年同期比8.9%増)となり、営業利益は2億800万円(前年同期比123.1%増)となった。

情報処理サービス事業

民間分野における大型案件、医療分野、公共分野における前期からの継続案件が順調に推移した。また、新型コロナウイルス感染防止の観点からWebによる提案など、営業活動の見直しによる経費の削減により利益率も向上した。

この結果、売上高は95億3,100万円(前年同期比10.2%増)、営業利益は8億1,800万円(前年同期比120.6%増)となった。

建物サービスその他事業

不動産部門では、所有駐車場の売上が減少し、減収となった。一方、施設管理部門では、公共施設指定管理者業務、オフィスビルの電気設備更新工事、空調設備更新工事、商業施設の電力メーター更新工事、テナント原状回復工事などを受注して増収となった。

また、利益面では、工事資材の高騰による仕入原価の増加はあったが、人件費などの販売原価を抑えて利益確保に努めた。この結果、売上高は11億4,600万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は5,300万円(前年同期比8.0%増)となった。

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