家庭科技術検定「三冠王」達成 大村高家政科3年37人 快挙!10年ぶり全員合格 

クラス全員で「三冠王」に輝き笑顔を見せる生徒たち=大村市、大村高

 長崎県立大村高(大村市久原1丁目)家政科3年の生徒37人全員が、全国高等学校家庭科技術検定の和服、洋服、食物調理の3種目で1級に合格し「三冠王」を達成した。同校でクラス全員が合格するのは、2011年度以来10年ぶりの快挙。
 同検定は全国高等学校家庭科教育振興会が実施し、1960年創設。1~4級まであり、実技と筆記で審査、認定している。4級から順次昇段し、3種目での1級合格者が「三冠王」として表彰される。
 37人は1年時から検定に挑戦を続け、着実に合格を積み重ねてきた。1級の実技では和服が浴衣、洋服はジャケットを4時間で製作、食物調理では90分でフルコースを作るという内容だった。
 生徒らは3年時、保育や食物、被服などの分野でテーマを設定し、調査研究や作品制作にも取り組んだ。8日には課題研究発表会があり、不要になった服のリメークや障害者が安心して外出できるマップの製作など、1年間の成果を順序立てて説明した。
 一瀬夏美さん(18)は「勉強や部活、検定の三つを成り立たせるのは大変だったけど、みんなで励まし合って頑張った。この37人だったからこそ乗り越えられた」と喜びを語った。


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