美しすぎる桜のじゅうたん!「弘前城」〜見どころ、アクセス、桜まつり情報

弘前城(ひろさきじょう)とは

弘前城」は、東北地方の青森県の弘前市にあるお城。

最初の天守(※1)は江戸時代の初期1609年に、この地域を治めていた津軽信枚(つがるのぶひら)により建てられましたが、1627年に落雷によって城内の火薬が爆発し、天守をはじめ本丸御殿などが焼失してしまいました。

弘前城はその後、200年近くも、天守のないままでしたが、1810年に再建され現在に至っています。この天守は日本の12の現存天守のひとつに数えられ、国の重要文化財に指定されています。

弘前城は弘前公園の中にあり、園内にはその他、櫓(やぐら)がいくつかあります。

そのうち、辰巳(たつみ)櫓、未申(ひつじさる)櫓、丑寅(うしとら)櫓の3つの櫓は、弘前城から見てそれぞれ南東、南西、北東にあるので、昔の日本の東西南北の呼び名をとって、このような名前が付けられています。

弘前城の入場料と営業時間

弘前城(弘前城本丸・北の郭)の入城料は大人320円、子ども100円です。

弘前城に入れるのは、4月1日から11月23日まで。冬場の11月24日~3月31日は開いていません。営業時間は9:00~17:00。ただし、桜まつりの期間中は7:00~21:00となっています。

弘前城の見どころ

城もさることながら、城の周りを囲む弘前公園も一見の価値があります。弘前公園は、面積約50万平方メートル。その広大な敷地に弘前城をはじめ、櫓、濠、橋、遊び場などが作られ、弘前市の観光やイベントの中心になっています。

弘前城は弘前公園のほぼ中央にありますが、城から近い順に内濠(うちぼり)、蓮池濠(はすいけぼり)、中濠(なかぼり)、西濠(にしぼり)、外濠(そとぼり)と5種類の濠が作られています。そして、これらの濠には、橋が架けられています。

なかでもユニークなのが、取り外しのできる「杉の大橋(すぎのおおはし)」で、この橋は敵が攻めて来たときに簡単に外せるように作られています。

そのほか、昔、馬に乗ってやってきた侍が馬から降りて検問を受けた「下乗橋(げじょうばし)」など全部で9つの橋が架けられています。

どの橋もそれぞれ風情がありますが、弘前城は、この下乗橋から見た風景が一番美しいと言わています。

弘前城への行き方

東京から弘前城へ行くには、上野駅から東北新幹線でJR新青森駅まで行き、新青森駅で奥羽本線に乗り換え、弘前駅で下車します。ここまでの所要時間は約4時間、料金は17,790円です。

弘前駅で下車した後は、駅前から弘前市循環バスに乗り、市役所前で下車し歩いて4分です。バスの料金は100円です。

弘前城の季節のイベント(桜まつり)

弘前公園では4月下旬~ゴールデンウィークにかけて、桜まつりが開催されます。

弘前公園内には、2,600本の桜が植えられていて、日本桜の名所100選に選ばれています。樹齢100年を越える古い桜が多いことで知られているんですよ。

特に、1882年に植えられたソメイヨシノは日本最古の桜です。そのほか、樹齢100年以上のソメイヨシノが300本もあります。

西濠沿いの歩道には両側に桜が植えられており、「桜のトンネル」と呼ばれる並木になっています。

この桜まつりは、2014年にFacebookの「死ぬまでに行きたい世界の絶景スポット」にも選ばれています。散った桜の花が作りだす「桜の絨毯」は桜まつりの呼び物のひとつです。

そして夜は、もちろんライトアップ! 見どころの多い弘前の桜まつりは、弘前の見逃せないイベントのひとつです。

弘前城周辺の観光スポット

弘前城のある弘前公園の東北部には「ねぷた村」と呼ばれる文化センターがあります。この文化センターには、この地方の文化や音楽を楽しんでもらおうと、いくつかのコーナーが設けられています。

昔、米の蔵として使われていたところを改築した「津軽蔵工房」では、津軽地方に伝わる伝統工芸「津軽焼き」や「津軽絵錦」などを見学したり体験したりできます。

また、敷地内にある「弘前ねぷたの館」では、津軽地方の音楽「ねぷた囃子」や「津軽三味線」の演奏なども開かれます。そして「ずぐり庵」では、「ずぐり」と呼ばれる津軽地方独特のこまを回す実演が行われます。

そのほか、食事処もあり、おみやげも売っています。弘前城を観光した後は、津軽地方の工芸や音楽で楽しいひと時を過ごしてください。

© 株式会社MATCHA