ピコグリルとトーキョーキャンプの焚き火台の特徴を併せ持つ、とんでもないお値段の焚き火台を調査購入してみました。ピコグリル398と比較しながら徹底的にレビューしていきます。
コスパ最強の「ピコグリル型焚き火台」を発見
安すぎる焚き火台「DOKICAMP 焚き火台」。こんなに安くて大丈夫なのでしょうか。
※2022.2.8現在 Amazonで欠品中
「DOKICAMP 折り畳み焚き火台」を調査購入
いわゆるピコグリル398に似通ったデザインのコンパクトな焚き火台を購入しました。
しかしびっくりするのがこのお値段。
1390円なんですよ。
[ 画像が省略されました ]
いや、嘘でしょ?これ本当に大丈夫・・・?
ミニチュアなんじゃないか等色々と考えましたが、どうやらピコグリルに割と近いサイズのようです。
今キャンプ用品高騰化の波が押し寄せているんですけど、ステンレス等も原材料費が上がってるんです。
このサイズの焚き火台がいくら中国等で作ったとしてもこんな値段で出せないんじゃないかと思いますが、実際に売っていて、アマゾンプライムで次の日に届きます。
いやほんとにこれくるのかと思ったのですが、見過ごすわけには行かないので調査購入でポチってみました。
Amazonプライムにて1日で到着
そしたらね1日で届きましたよ。
ブランド名がDOKI CAMP。折り畳み焚き火台ベーシックという商品です。
いや1390円は流石にやばいんじゃないのか。
「DOKI CAMP 折り畳み焚き火台ベーシック」を開封&調査
1日で届いた「DOKI CAMP 折り畳み焚き火台ベーシック」。開封して徹底的に調査します。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」開封
開封すると黒いケースに入っていました。
丈夫な不織布のような素材のケースで、所々ほつれてたりはしますが、一応ケースには入ってるんですね。確かにA4くらいのサイズです。
開けてみましょう。
なんとも表現しづらい柄の軍手が入っていました。
[ 画像が省略されました ]
1390円で軍手を入れる余裕があるのか・・・
取扱説明書も入っています。
DOKI CAMP焚き火台。
ちゃんと写真入りで設置の仕方が書いてあります。
これを見る限り、ピコグリル398と似たり寄ったりの材料と組み立て方法のようですね。見た目も非常に似ています。
ただね、この火床のデザインが「ピコグリル」というよりは「トーキョーキャンプさん」をオマージュしたんのではないかという雰囲気も漂ってます。
そもそもが、「トーキョーキャンプさんがピコグリルををややオマージュしたのか」という話から始まるので混乱しますが、
”どことなくトーキョーキャンプの雰囲気を出しつつ全体的な構成はピコグリルっぽい”
という、なんとも言えないそっくりそのままコピーしたというわけではなさそうな、A4サイズの軽量焚き火台のようです。
説明書にはいろいろなことが書いてありますが、バリがあるよということが書いてあります。フィルムを剥がさないと行けないのでその時にバリに注意して、紙やすりなんかで削ってもいいよって書いてある。確かにそうですね。
"取扱禁止のところでは使用しない。"
"火の粉や灰が飛ぶ恐れがあるので風が強い時、悪天候などは使用しない。"
"ガソリン灯油アルコール等を着火剤として使用しない。"
"お客様に安心してお買い上げいただくことを第一に考え、購入後90日間のメーカー保証制度を設けております。万が一、不具合や破損その他気になる点がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。"
[ 画像が省略されました ]
素晴らしい。問い合わせ先というのがどこにも書いていないけども。
検索したらDOKI CAMPのHPが出てきました。色々な製品を作っているんですね。
今回の焚き火台定価は1699円なんだ。それを300円安くしているんだね。
お問い合わせフォームもありましたので、何かありましたら問い合わせできるようにはなっているようです。
これはすごい値段だったから心配しましたが、一応ステンレス素材で出来てるようです。
このフレームもピコグリル398と同じ動きをするフレームです。
[ 画像が省略されました ]
ちょっと動きが硬めかな。ゆるいよりはいいか。
そして五徳代わりになるスピットが2本。天板が分かれた状態で2枚。
この感じトーキョーキャンプの風味がちょっとします。
一部剥がれかかっていますが天板のフィルムを剥がしていきましょう。あまりゴツくないです。
ピコグリルと同じくらい薄いペラペラなステンレス材です。
指紋がつかないように手袋をしています。剥がせました。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」組み立て
まずは重さを測ってみましょう。
本体にスピット2本合わせた重さは595g。
ピコグリル398はスピット2本入れて測ってみると442.5gなのでピコグリルよりはちょっと重さはあります。
おそらく、火床よりもこのスピットや脚がピコグリルって細いんですよね。
DOKI CAMPさんのと比べるとわかると思いますが、この辺でピコグリルはより軽いんじゃないかなって気はします。
ただ、ちゃんとステンレスでできていますね。
組み立ててみます。簡単ですよね。
開くだけです。これ注意しないといけないのは上下が似たり寄ったりの形をしているので、間違えやすいような気がします。
今、これ逆なんですよ。こっちが足でこっちが上にならないと。横の棒が互い違いにならないので、ここ間違いやすいポイントかなと思います。
このまま火床を差し込むと下までスコンと落ちてしまうので、逆になっている上下を戻して前後に五徳をかけるフレームが来た状態で、両サイドの棒は縦に伸びていないとおかしいです。
これが正しいと思います。
火床です。2枚に分かれているので差し込むだけのようです。
刺したままにしておけますけど、少しゆるいです。
さっと開いて使う使い方もできますが、爪が外れやすいという特徴があります。真ん中が曲がった状態になるとぴったり3本の爪がはまってくれます。
だから脚に差し込むとちょうど良くなるんでしょう。
なんとなく組み合わせた状態で、ピコグリルのように4箇所の爪をかけて、ちょっと整えてやる必要があります。
一部だけ上に上がっちゃったりとか下がっちゃったりとかするので上下バランスよく整えてあげるとこれでいいんじゃないかと思います。
意外と普通だったという印象です。1390円なんだけども袋がほつれてたくらいで、特に今のところこれはやばいという大きな欠陥は見当たりません。
スピットを載せてみます。フレームの一部が立ち上がっているせいで横から滑り落ちにくいようになっています。
さらに、前後もスピットが加工してあるせいで、手前だけ引っ掛かればそのまま前後にも滑り落ちにくいし、左右にも滑り落ちにくくなってますね。
ケトルを置いてみるとこんな感じです。
五徳の高さ調節はできませんので、この高さのみにはなりますが。
[ 画像が省略されました ]
もっと雑な感じの焚き火台を想像していたんですけど、意外と普通でした。
そうそう。説明書に書いてあったバリについては、確かにざらつきを感じるところもありますし、非常に薄い素材なので、これは確かに手を切ってしまうかもしれない。
やすりがけしておいた方がいいかなとは思います。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」と「ピコグリル」を比較
ピコグリルも組んでみましょう。ピコグリルの方がフレームが細い分より軽いです。
火床はジャストサイズの爪が引っかかっているからまず外れることはないし、開いた時のフォルムもより綺麗です。
全然違うというのが比べてみるとわかります。
比べてみると全然違いますね。ピコグリルは全体的に柔らかいんですよ。
華奢で柔らかいんですけど、しっかり綺麗に形作られている感じがします。
DOKICAMPさんはもうちょっと硬いです。トーキョーキャンプはガッチガチですが、そこまで行かないけど、確かにピコグリルとトーキョーキャンプの中間みたいな感じです。
並べてみるとだいぶフォルムも違いますね。ピコグリルの方がフォルムがラウンド状で中に熾も溜まりやすいカゴのような形に対して、DOKI CAMPはもうちょっと平面的なフォルムをしています。
ただそれでも真ん中が沈んではいるので、ある程度熾が溜まったりするスペースはありそうです。今手元にないですが、トーキョーキャンプはもっと真っ平らな火床なのでフォルムも中間的な感じがしますね。
組み上げた状態で火床の幅はDOKI CAMPが39cm。ピコグリルは38.5cm。
この脚に引っかかっている部分の奥行きはDOKI CAMPが22cm弱、ピコグリルは22cm。
火床の一番低いところから地面までの高さはピコグリルが8.5cmくらい、DOKI CAMPは12cmくらいありますね。
ただこの両者さっきから並べて比較していますが、値段が1/10なんですよね。
ピコグリルの消費税分くらいの価格でこれが買えるという、少しバグった値段になっているなという印象です。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」開封してみての感想
今の所の感想を言うと、全体的には値段の割にまともでした。
ブランド名を売るために、あえて利益度外しした価格設定をしているのかもしれませんね。
あとはトーキョーキャンプみたいに平面的なフォルムの火床ですが、ピコグリルのように曲げて組み合わせているので少し組み合わせがぎこちないというか、前後均等にいい位置に合わせないといけないかなと思います。
逆にいいなって言うのは、この形状ならではの薪のくべやすさです。
40cmまでの薪ならほぼ一本丸ごと使えるでしょう。火床も広いので焚き火もしやすいと思います。
100円ショップで売っている脚つき網をピコグリルなんかに組み合わせて炭焼きグリルとして使う人もいるかと思いますけど、DOKI CAMPには使えそうではあります。
ちょっと高すぎるなと思えば脚の高さを調整するかフラットな網にしてしまえば低い位置でも使えると思います。
前後でもはまってくれます。こんな値段で作れるんだね。
強度のチェックもしておきましょう。
華奢ですけどそんなに弱い感じもしない焚き火台です。
耐荷重10kgだそうなので8kgのダッチオーブン載せてみます。
縦に向かって重いものを乗せる分には大丈夫そうです。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」実際に使用してみると
いよいよ「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」を使用していきたいと思います。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」火入れ
それでは火入れをしていきましょう。今日も寒いですからね。
早く焚き火をしたい。
あったかくなってきましたよ。基本的な使い心地はピコグリルやトーキョーキャンプとそんな変わらないですね。至って普通に焚き火はできます。広いから、どんどん薪をくべればよく燃えてくれます。
しばらくこうしてあったまりたいと思います。
暖かいですね。ちょっとお湯でも沸かしますか。
この焚き火台は普通に使えますね。
お湯が沸き始めたのでスピットを載せて遠火で載せてみますけど、全く問題ないです。
この形状ですので、熾もある程度真ん中の方に溜まりやすくなっておりました。
燃えカスの処理もしやすいと思います。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」収納
戻ってきました。
火床を外します。
素手で触るとバリがあるので気をつけないといけません。手袋をつけて触った方が安全だと思います。
使った感じの変化はこんな感じですね。
熱で少し癖がついたかもしれないけど、そんなボコボコにはなっていません。
刺したまま畳んでケースに閉まっちゃった方が次使う時も楽かなとは思います。
あとは足を畳んでケースに入れて、スピットも入れて。
おさまりました。
「DOKICAMP折り畳み焚き火台ベーシック」のメリット・デメリットを整理
いかがだったでしょうか。
今日はちょっと安すぎて怪しい感じがする焚き火台を調査購入してみましたけど、結果としてはそこまで丁寧に作られた焚き火台ではないけれども思ったよりちゃんとしてて普通に使える焚き火台でした。
メリット
メリットをまとめると・・・
まあまあ軽くてコンパクトだし、火床も広くて焚き火もしやすいです。
五徳の形状も工夫されてて滑り落ちにくくて使いやすいと思います。
耐久性も一回使っただけではなんとも言えませんが、そんなにすぐ壊れるような感じにも見えませんね。
あとは最大のメリットはそこまでひどくない作りの割に異常なほど安いと言うところではないでしょうか。
デメリット
デメリットは、ケースがちょっとほつれているところ。
そして、バリが少し目立つこと。
あとはピコグリルともトーキョーキャンプとも言えないような不思議なデザインというところですね。
購入はこちらから
※2022.2.8現在、Amazonでは欠品中
今回も皆様のキャンプ道具選びの何かの参考になれば幸いです。
これからキャンプに行かれる方はお気をつけて行ってらっしゃい!
Youtube動画で詳細をチェック
こちらの記事で紹介した内容は、動画でより詳しく見ることができます!ぜひチェックしてみてください!
▼こちらの焚き火台もあわせてチェック!