アスレチックスが元巨人・テームズとマイナー契約 米記者が伝える

アスレチックスは読売ジャイアンツを退団してFAとなっていたエリック・テームズとマイナー契約を結んだようだ。「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者がツイッターで第一報を伝えた。現在35歳のテームズは2020年シーズン終了後にナショナルズからFAとなり、1年120万ドルで巨人と契約したが、入国制限の影響で来日が遅れたうえに、一軍初出場の試合で右アキレス腱を断裂。わずか1試合のみの出場に終わった。復活を遂げ、2年ぶりのメジャー復帰なるか注目される。

テームズは2008年ドラフト7巡目指名でブルージェイズに入団し、2011年にメジャーデビューして95試合で12本塁打を記録。しかし、翌年は成績を落とし、2013年はマイナー暮らしとなり、2014年に韓国プロ野球のNCダイノスへ移籍したことがきっかけでスラッガーへと変貌を遂げた。韓国球界での大活躍が認められ、2016年オフに3年1600万ドルでブリュワーズと契約。メジャー復帰1年目の2017年に31本塁打を放つなど、3年間で72本塁打を記録した。

2019年シーズン終了後にブリュワーズからFAとなり、球団オプション付きの1年契約でナショナルズに加入したが、60試合制の短縮シーズンで41試合に出場して打率.203、3本塁打、12打点、OPS.617と低迷。ナショナルズはオプションを行使せず、テームズは活躍の場を再びアジア球界へ移したが、故障により日本ではわずか1試合しかプレーできなかった。

メジャー復帰を目指すテームズにとって、主力選手のトレード放出によるペイロール削減を目指しているアスレチックスは十分にチャンスのあるチームだ。正一塁手のマット・オルソンはトレードの噂が絶えず、指名打者や外野の両翼のレギュラーも固まっていない。招待選手として参加することになるであろうスプリング・トレーニングでアピールできれば、対右投手用のプラトーン要員としての開幕ロースター入りは決して非現実的な話ではないだろう。

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