新化学消防車の引き渡し式 大村消防署 小型化、水容量は倍増

新たに配備された化学消防車=大村市、大村消防署

 長崎県大村市森園町の大村消防署に新しい化学消防車が配備され、7日に同署で引き渡し式があった。今月中旬にも運用を開始し、現行の化学車は海外に無償で譲渡する。
 化学消防車は空港での航空機火災や危険物施設、高速道路などでの火災にも対応。現行の車両が配備から21年経過したことに伴い更新した。購入価格は約6700万円。
 新化学車は全長約7.1メートルで約2.2メートル小型化。これまで車が入らなかった地区での活動も可能となった。一方で積載水の容量は4千リットルと倍増した。
 引き渡し式には園田裕史市長や県央消防本部の城下和美消防長ら約50人が出席。新化学車による放水訓練も披露された。
 同署の渡邊博副署長は「新化学車の導入で消防力は確実に向上し、市民の安心安全につながる。空気も乾燥しているので、市民には火の取り扱いに十分に注意してほしい」と話した。
 市内では今年に入り民家を全焼する火災が2件発生し、2人が死亡している。


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