トップから0.928秒差の中上貴晶「汚れもひどく、グリップがない状態でとても難しい状況だった」/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目

 2月11日、インドネシアのマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットでMotoGPクラスのマンダリカ公式テスト1日目が行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は11番手で終えた。

 セパン公式テストに続き、2週連続での開催となるMotoGPクラスの公式テスト。今回のテストが行われているマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットは、インドネシアのロンボク島に2021年新設されたサーキットである。

 2022年第2戦インドネシアGPの初開催に先駆け、今回の走行はとても重要となる。前日にコースを歩いた中上も、「ほとんど平坦で中高速コーナーが続くレイアウト。どちらかと言えば好きなコース」と語り今回の走行を楽しみにしていた。

 前日の雨の影響で路面状況が悪かったため、赤旗で一時セッションが中断され、コース清掃が行われた。走行時間が45分追加されセッション再開。ウエットコンディションでのスタートだったが、再開時にはドライコンディションでの走行となった。

 スリックタイヤを履いた中上は、残り時間4時間の頃に、トップのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)の1分36秒251に続く、1分36秒781を記録し2番手となった。その後、他のライダーがタイムを更新し順位を落とすが、さらにタイムを削り1分36秒218で再び2番手まで順位を上げた。

 初めての走行となるサーキットで、不安定な天候と路面コンディションに左右された初日となった中上。セッション終盤に10コーナーで転倒を喫してしまったが、合計52ラップを周回し、ベストタイム1分33秒394を記録して初日の走行を終えた。MotoGPクラスにとっては、シーズン開幕前の最後のテストとなるが、中上は2022年型ホンダRC213Vの最後の調整にかかり、残り2日間でどれだけタイムを削ることができるだろうか。

■中上貴晶(初日:11番手)
「今日はウエットコンディションでテストが始まり、ドライになるのを待たなければならず、ちょっとたいへんな一日でした。走り出したときの路面は、ラバーがほとんどなく、汚れもひどく、グリップがない状態でとても難しい状況でした」

「午後は、走行するバイクの数が増えてラップごとにグリップもあがりタイムを上げていくことができました。しかし、午後5時頃にターン10でミスをして転倒してしまいました。そのため思うようにタイムを更新することができませんでした。チームには申し訳ないことをしました。明日は、さらにラップタイムを上げていきたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGPマンダリカ公式テスト1日目

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