ドジャースがロメロとマイナー契約 日本球界5年間で96本塁打

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ドジャースは昨年8月にオリックスバファローズを退団してFAとなっていたステフェン・ロメロ(33歳)とマイナー契約を結んだようだ。招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、2016年以来6年ぶりのメジャー復帰を目指す。ローゼンタール記者は「日本球界での過去5年間で96本塁打を放った。新しい労使協定でユニバーサルDHが正式に導入された場合、DH候補の1人となる可能性がある」と伝えている。

ロメロは2010年ドラフト12巡目指名でマリナーズに入団。2012年にA+級とAA級の合計116試合で打率.352、23本塁打、101打点、OPS.991の好成績をマークし、2014年にはAAA級での36試合で打率.358、12本塁打、36打点、OPS1.055と大爆発してメジャー昇格を勝ち取ったが、メジャーでは2014~16年の3シーズンで合計94試合に出場して打率.195、4本塁打、17打点、OPS.549と目立った活躍を見せることはできなかった。

2016年オフにマリナーズを退団してオリックスと契約し、2017年は故障もあって103試合の出場にとどまったものの、打率.274、26本塁打、66打点、OPS.838とパワーを発揮。シーズン中には異例の3年契約(3年目は相互オプション)を結んだ。結局、日本球界では5年間(2020年のみ東北楽天ゴールデンイーグルス、それ以外の4シーズンはオリックス)プレーし、通算426試合に出場して打率.264、96本塁打、264打点、OPS.828を記録。故障が多く、来日2年目の2018年に119試合に出場したのが最多だった。

移籍情報を扱う「MLBトレード・ルーマーズ」は「近年は守備に就く機会が減少し、指名打者での出場が多かった」と指摘。それを踏まえ、「左翼AJ・ポロック、中堅コディ・ベリンジャー、右翼ムーキー・ベッツで構成されるドジャースの外野陣に割って入るのは難しいだろう」と分析した。チャンスがあるとすれば、昨季アルバート・プホルスが担っていた「右打ちのベンチ要員」という役割。ユニバーサルDHの導入がメジャー復帰を目指すうえで追い風となるかもしれない。

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