2000万円超えのキャンピングカーってどんな感じなの!? ハイマーの最高級モーターホームを探訪してみた【ジャパンキャンピングカーショー2022】

大小様々なキャンピングカーが勢ぞろいする『ジャパンキャンピングカーショー2022』だが、手が届きにくいハイエンドモデルは特に注目を浴びる。今回はドイツの「ハイマー」、しかも2000万円超えの最高級モーターホームをのぞいてみた。

【ジャパンキャンピングカーショー2022】 [Photo:和田 清志]

キャンピングカーの名門! ドイツの「ハイマー」の中でも最高級クラスのモデルが展示された

右は「ML-T580 4WD」

ドイツのキャンピングカーメーカー「HYMER(ハイマー)」の代理店であるHYMER Japanは、ジャパンキャンピングカーショー2022(JCCS2022)会場にハイマーが誇るモーターホームや、キャンピングトレーラーの「エリバ ツーリング」シリーズを展示した。

前回はメルセデス・ベンツ スプリンター」の4WDモデルをベースにしたタフなデザインのモーターホーム「ML-T580 4WD」をご紹介した。今回はさらに高級なモデルを観てみよう。

オリジナルボディを持つハイマーの最高峰モデル「B-MLI1780」

ハイマーの中でも最高峰に位置する「B-MLI1780」

フルコンバージョン(オリジナルボディを載せたキャンピングカー形状)の「B-MLI1780」(参考出品)は、ジャパンキャンピングカーショー2022会場の中でも1,2を争う高級モデルだ。

B-MLIとは、「B-Klasse MasterLine I」の略。B-Klasse(Bクラス)とは、1980年代に誕生したハイマーのハイグレードモデルで、ハイマー=高級モーターホームというイメージを構築した。

ハイマーが開発した、低重心で優れた重量バランスを誇るモーターホーム専用プラットフォーム「SLCシャシー」の上には、ハイマーのフルコンバージョンで共通する、エレガントでモダンなデザインの車体を構築する。

ベースはメルセデス・ベンツ スプリンター418CDIで、パワートレーンは170psを発生する2.1リッターディーゼルターボ+9速AT。駆動方式はFFである。

その価格、2380万円! 自由に移動出来る別荘と考えれば高くはないのかもしれない

車体後部のベッドルームはまさに“スイートルーム”

全長約7.9m・全幅2.3mの箱型車体は、キャブコンバージョンの「ML-T580 4WD」よりもさらに広い室内が自慢。乗車定員・就寝定員5名が快適に過ごせる空間を確保する。

シンプルながらも気品があり、かつ上質な雰囲気のインテリアデザインに囲まれていると、さながら高級マンションの一室にいるかのようだ。

リビングのゆとりはフルコンバージョンモデルならでは, 3ツ口のガスコンロやオーブンなどが備わる
リビングのゆとりはフルコンバージョンモデルならでは, 3ツ口のガスコンロやオーブンなどが備わる

キッチンはもちろんのこと、冷蔵庫やシャワー、トイレも標準装備して、参考価格は税込2398万円(!)である。

郊外の避暑地に別荘を構えるのも良いが、日本どこへでも自由に移動出来る高級な“邸宅”のようなハイマーのモーターホームを手に入れてみる、という選択も大いにありではないだろうか。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志]

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