みずみずしい褐色の海の幸 「ワカメ漁」解禁 佐世保・早岐瀬戸

竹ざおを使ってワカメを採る川原さん=佐世保市、早岐瀬戸

 長崎県佐世保市の早岐瀬戸でワカメ漁が解禁され、澄んだ水から褐色の海の幸が水揚げされている。
 漁のピークは2月中旬から3月中旬。祖父に手ほどきを受け、子どもの頃から漁に出ている同市有福町の川原義博さん(73)によると、昨年の12月が例年より寒かったことで生育が1週間ほど早いという。
 川原さんが使うのは、竹ざおの先端に金具を付けた「芽の葉取り」。満潮と干潮の間の潮流が穏やかな時間帯を見計らって船を出し、海中からワカメを巻き取っていった。採れたてのワカメを食べると、みずみずしさと塩味が口中に広がる。
 採ったワカメは知人らに配り喜ばれているという。川原さんは「お湯でしゃぶしゃぶにしてポン酢で食べるとうまいよ」と笑顔で語っていた。

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