【冬キャンプ】雪国出身が教える『雪中キャンプ』の楽しみ方!テント設営時の注意点や必要な装備など紹介

厳しい寒さが続く今日この頃。コタツでぬくぬくする誘惑に勝てず、休日は家にこもりがちな方も多いのではないでしょうか。しかしせっかくの休日を、寒さで諦めるのはもったいない!そこで、冬ならではのお楽しみ、雪中キャンプに出かけてみませんか?今回は雪国で暮らす筆者が、雪中キャンプの楽しみ方をはじめ、テント設営時での注意点や必要な装備などをご紹介します。

雪中キャンプの醍醐味は「星空観察」「雪遊び(かまくら作り)」「焚き火」!

筆者撮影

「わざわざ雪の中キャンプに出掛けなくても……」と思う方もいるでしょう。確かに寒さは厳しいですが、それ以上に魅力が盛りだくさんです!

ここでは雪中キャンプの楽しみ方をご紹介します。

ハピキャン過去記事でも詳しく紹介していますので、以下も併せてご覧くださいね。

澄んだ空気と星空観察でリフレッシュ

雪中キャンプでの星空 イメージ

冬は夏と比べると空気が澄んで乾燥しており、満天の星を楽しめるのが魅力。大気中の水分が少ない分、星の光を遮らず、透明感のあるすっきりとした星空を眺められるんです。

凛とした冷たい空気に包まれ、ただぼんやりと眺める星空。雪に覆われて白銀の世界となったキャンプ場は、まるで異世界に来たような幻想的な気分に浸れます。

時を忘れてリフレッシュできること間違いなしです!

童心に帰って雪遊び(かまくら作り)

筆者撮影

雪といえば、子どもも大人も楽しめる雪遊び!大きな雪だるまを作るもよし、雪合戦をするもよし、かまくらを作るもよし……。キャンプ場なら、人目を気にせず童心に帰って楽しめます。

筆者撮影

かまくらを作るには...①作りたいかまくらの大きさに雪を積み上げます。スコップやママさんダンプがあるとスムーズです。

②ときどき水を撒きながら固めていき、ドーム状に整えたらさらに水を撒くことで頑丈なかまくらになります。

③人が入る空洞を掘って、慎重に壁面を削りだしたら完成です!

焚火で心身ともにポカポカに

筆者撮影

冬のキャンプの醍醐味である焚火。焚火を囲んでただのんびりとお喋りしたり、チーズやマシュマロを炙ったり、お湯を沸かしてホットドリンクを飲んだりと、焚火は心身ともに温めてくれる心強い存在です。

筆者撮影

雪中キャンプでは雪で薪が湿らないよう、薪の置き場には要注意。タープやテント内など雪が積もらない場所に保管しましょう。

また炎が大きいほど暖かくなるので、寒さを凌ぐためにはたくさんの薪が必要になります。いつもより多めに用意しておくと安心です。

〈雪中キャンプ〉テント設営での注意点! 「地面を固める」「専用ペグを利用」「防水スプレーで保護」

雪中キャンプでは、注意点を理解してしっかりと準備しておくことが大切です。準備不足だと、快適に楽しめないばかりか思わぬトラブルに繋がることも……。

ここでは、雪中キャンプ、テントを張る上でのポイントについてご紹介します。

地面を固めて安全に設営

筆者撮影

雪が積もってふかふかな場所にそのままテントを設営すると、地面が凸凹してしまいます。設営する場所を決めたら、まずは踏み固めて平らにしましょう。

スコップやスノーシューがあれば効率的ですが、ブーツや靴で踏み固めてもある程度平らになります。

我が家は小さなテントなので、雪上を駆け巡ってだいたい平らになればOKとしています。地面から雪が染み込んでこないよう、グランドシートは必須です!

雪を詰めたビニールを重石代わりにしている様子筆者撮影

雪が積もった地面では、ペグが打ち込みづらく抜けやすいのも注意点です。

積雪が少なく取り除いて地面を露出できる場合は、通常通り打ち込めますが、地面まで届かない場合は、雪や砂地専用の長いペグを用意しましょう。

トレッキングポールやピッケルなどをペグの代わりに使ったり、雪を詰めたビニール袋を重石代わりにしたりすることもできます。

テントには防水スプレーで浸水を防ぐ

筆者撮影

テントには防水スプレーをかけておくと、雪が積もりにくくなり浸水を防げます。またテントのファスナーが凍ると、テントから出られなくなることも。

ファスナーにもしっかり防水スプレーをかけて、雪離れを良くしておきましょう。

〈装備したい雪中キャンプアイテム〉ポータブル電源・マミー型シュラフ・コットは必需品

スマホ充電 イメージ編集部撮影

雪中キャンプだけではなく気温が低い冬のキャンプでは、スマホの充電の持ちがかなり悪くなります。満タンにしていたはずが、スマホが冷え切ってみるみるうちに0%になることも。

充電切れに備えて、モバイルバッテリーやポータブル電源を用意しておくと安心です。

またなるべくスマホを冷やさないように、ポケットに入れたり地面から離れた高い場所に置いたりして対策しましょう。

防寒グッズでぐっすり快眠

雪中キャンプを楽しむ要となるのが、睡眠です!厳しい寒さの中でもいかにぐっすり快眠できるかが、キャンプの満足度を左右するといっても過言ではないくらい……。

雪中キャンプでは、シュラフは封筒型ではなくマミー型がおすすめです。密着度が高く、しっかり体温を保ってくれます。

さらに、インナーシュラフや電気毛布、カイロ、湯たんぽなどを併用することで暖かく眠れます。

また侮れないのが、地面からの冷気対策です。

シュラフがどれだけ暖かくても、寝転ぶと背中側のダウンが押しつぶされて、空気の層が薄くなってしまいます。地面からの冷気をしっかり防ぐためには、5cm以上の厚めのマットやコットを使うのがおすすめです。

〈車載必須アイテム〉道中の雪対策も万全に! スノーブラシ・スコップ・タオルなどを準備

自家用車のフロントガラスに積もる雪筆者撮影

せっかくのキャンプが悲しい思い出にならないよう、道中の雪対策も万全に。普段雪道の運転に慣れていない方は、特に注意が必要です!

雪の積もっている地域に出かける際は、以下の必須アイテムを車に積んでおきましょう。

・スノーブラシ
・スコップ
・使い古したタオル
・ペットボトルの水

スノーブラシは、フロントガラスや車の上に積もった雪を除くのに使います。

雪が積もったまま運転すると、走行中に落ちてきて視界を塞ぐこともあるのでとても危険です!必ずスノーブラシを常備し、雪をよかしてから出発しましょう。

タイヤがスタックしたときに役立つのが、スコップと使い古したタオル。スコップで除雪して、タイヤの下に使い古したタオルを敷くと空回りせず発進できます。

万が一立ち往生した際に備えて、以下のものもあると安心です。

・飲料水
・食料
・携帯トイレ
・使い捨てカイロ
・ブースターケーブル

冬しかできない...寒くても魅力たくさん「雪中キャンプ」を満喫しよう 装備万全で快適に!

筆者撮影

今回は、雪中キャンプの楽しみ方やポイントをご紹介しました。キャンプに慣れている人でも、普段と雪中では環境が全く異なります。いつものキャンプ場でも、雪に覆われていると白銀の別世界。装備を万全にしておけば、厳しい寒さの中でも快適に過ごせます。ひんやりとした空気と絶景に包まれ、冬ならではのキャンプを満喫しましょう!

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