全日本実業団ハーフマラソン 男子 林田(三菱重工)初優勝 日本歴代8位 女子 森(諫早高-積水化学)6位

林田洋翔(三菱重工)

 全日本実業団ハーフマラソンは13日、山口市の維新みらいふスタジアム発着コースで行われ、男子は林田洋翔(三菱重工)が日本歴代8位となる1時間0分38秒で優勝した。着差ありの同タイムで中山顕(ホンダ)が2位、田村友佑(黒崎播磨)が3位に入った。東京五輪マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)は30位だった。
 女子はオマレ・ドルフィンニャボケ(ユー・エス・イー)が1時間7分56秒で優勝した。五島莉乃(資生堂)が女子単独レースの日本最高記録を塗り替える1時間8分3秒で2位。東京五輪の1万メートルに出場した新谷仁美(積水化学)は1時間10分12秒で5位、着差ありの同タイムで諫早高出身の森智香子(同)が6位に入った。

◎日本歴代8位、長崎県新 林田

 トラック勝負を制して優勝した林田(三菱重工)。自身2度目のハーフマラソンで、日本歴代8位の1時間0分38秒をマークした。瓊浦高卒で実業団2年目の20歳は「(先輩の)井上大仁さんが持つ長崎県記録(1時間1分14秒)を抜きたいと思っていた。達成できてうれしい」と声を弾ませた。
 13キロ付近で逃げ切りを図ったが、追いつかれて残り1キロで先頭から少し後れた。この苦しい局面も「チャンスはある」と粘って追走。自信を持つラスト200メートルでスパートをかけ、3人が同タイムの激戦を制した。黒木監督は「勝ち切ったことは彼にとってステップになる」と高く評価した。
 3区で4人を抜いてトップに立った1月のニューイヤー駅伝に続いての快走。次は「1万メートルで世界選手権(7月・オレゴン)の標準記録(27分28秒0)を目指す」とさらなる高みを見据えていた。


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