沖縄の交通事故の死者26人 4年ぶりに増加 人身事故は2783件 21年

 2021年の沖縄県内の交通人身事故発生件数は、2783件で死亡者は26人だった。人身事故、死亡者共に年々減少していたが、死亡者は4年ぶりに増加に転じた。県警交通企画課の金良建管理官は「近年、人身事故も死者数も減少傾向にあるが、亡くなった人にはそれぞれ大切にしている人や思いがあることを忘れないでほしい」と安全運転を呼び掛けた。
 県警の統計によると人身事故の死亡者数は18年(38人)から減少し、20年は過去最少の22人だった。21年は前年から4人増え、過去2番目に少なかった。
 12~21年までの10年間の死亡者数は、年別で13年が最も多く52人だった。
 一方、人身事故の発生件数は過去10年、減少が続いている。10年間で最多は12年(6697件)で最少は21年(2783件)だった。12年と比べ21年は半数以下となった。19年と20年は減少幅が最も大きく、コロナで交通量が減ったことで、人身事故の発生件数が大きく減った可能性がある。
 金良管理官は「体調に不安を感じる時は運転しないなど、交通事故を起こさないように努めてほしい」と注意喚起した。
 (友寄開)

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