ウイリアムズF1、2022年型『FW44』をシェイクダウン、実車を初公開。ラティフィとアルボンが走行

 ウイリアムズF1チームは、2022年型F1マシン『FW44』の発表会を2月15日にオンラインで実施した当日、イギリス・シルバーストンで新車のシェイクダウンを行った。

 発表会で披露したのはカラーリングのみだったが、15日午後、ウイリアムズはシルバーストンで『FW44』をコースデビューさせ、走行する『FW44』の写真を公開した。路面が湿ったコンディションのなか、レースドライバーのニコラス・ラティフィとアレクサンダー・アルボンが、ニューマシンの感触を初めて試し、さまざまな要素が正常に機能しているかどうかの確認を行った。

 2022年にF1は技術レギュレーションを大幅に変更、新世代のF1マシンが登場することとなった。この規則に従い、他のチームとともにウイリアムズも空力面を一新、オーバーホイール・ウイングレットやホイールカバー、18インチタイヤ、シンプルなウイング、トンネルが形成されたフロアなどがマシンに導入されている。

ウイリアムズF1が2022年型マシン『FW44』のシェイクダウンを実施/ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)

 昨年レッドブルのリザーブドライバーを務め、今年ウイリアムズからF1の実戦に復帰するアルボンにとっては、この日の新車シェイクダウンが、ウイリアムズのマシンに乗る初の機会となった。

「今日、FW44に乗ることができて、本当に興奮した。マシンに初めて乗るというのは、いつだって重要な瞬間なんだ」とアルボンは語る。
「(プレシーズンテストでの)バルセロナでのセッションは、できる限り競争力の高いパッケージでシーズンに臨むため、時間を効率的に活用することが重要になる」

「開幕戦まであまり日がないので、マシンのどのエリアが強力で、どのエリアを改善する必要があるのかをすばやく理解する必要があるね」

「誰もが、新しいレギュレーションを最大限に活用するにはどうしたらいいかを学ぼうとしており、これからも学習を積んでいくことになるだろう。でも、僕たちが目標とすること、このマシンへの集中の仕方は、昨年までとほとんど変わらない」

「最終的には、レーシングカーをコース上でできる限り速く走らせるという目標に変わりはないんだ」

ウイリアムズ2022年型F1マシン『FW44』発表会でのニコラス・ラティフィとアレクサンダー・アルボン

 チームメイトのラティフィも、23日にスタートするプレシーズンテストで本格的な作業を行うことを楽しみにしている。

「バルセロナでのテストがとても楽しみだ。再びマシンに乗り、プッシュして、このマシンの能力を確認することになる」

「例年、プレシーズンはとても長く感じる。一方で、とても忙しい時期でもあり、ファクトリーでは全員がハードワークに当たり、準備を行っている」

「新レギュレーションによって、レースの面が大幅に向上するはずだから、このチャレンジに興奮している。テストでしっかりとデータを集め、シーズン序盤戦への準備をすることを目指していくよ」

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