三浦・三崎下町の商店街に新雑貨店 イベントスペースにも活用「交流生まれる空間に」

unpisさんの巨大なイラストが壁一面に張られた店内と三根さん(右端)たち=三浦市三崎1丁目の「ハプニング」

 神奈川県三浦市三崎1丁目の日の出通り商店街に、イベントスペースを兼ねた雑貨店「ハプニング」が誕生した。オリジナル商品や全国のセレクト商品を扱うほか、地元の人たちが集う文化の発信拠点を目指す。19日には初めてのイベントとなる寄席を開催する。

 経営するのは、三根真吾さん(37)とかよこさん(35)夫妻が地元で営む出版社「アタシ社」。元呉服店を改装して他店と競合しない雑貨店を昨年12月24日に開いた。

 店内にはマグロなどに合うカレースパイスと小冊子が入ったオリジナルの人気商品「三崎カレーブック」をはじめ、三根さんと交遊のある全国のセレクターが勧める調味料、飲料、遊具、民芸品など約80種類が並ぶ。

 高さ約3メートルの壁一面は大企業の広告にも採用されている気鋭のイラストレーター、unpis(ウンピス)さんの作品で彩られる。導火線やバナナの皮など「ハプニングが起きる瞬間」を独自の視点でシンプルに表現し、来店者の目を引く。

 立地条件を生かし、店内の商品を整理してイベントスペースにも活用する。「地元の老若男女や観光客のコミュニケーションが生まれる空間にしたい」と三根さん。かよこさんも「地域の人たちに文化的な娯楽を提供する拠点になれば」。人通りの少ない下町地区に活気を与えようと張り切っている。

 営業は土・日曜日と祝日の午前11時~午後5時。

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