横浜市のコロナ専門病院 60病床も入院患者は延べ53人 昨年12月開院、直近は12人

横浜はじめ病院(資料写真)

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市が昨年12月に開院した「コロナ専門病院」の入院患者数が、14日時点で延べ53人だったことが分かった。15日の市会健康福祉・医療委員会で、古谷靖彦氏(共産党)の質問に修理淳医療局長が答弁した。

 軽症・中等症Ⅰの陽性者の早期診断・診療を目的に設置された同病院は、横浜はじめ病院(同市神奈川区)を改修し、市大病院から医師や看護師を派遣して24時間体制で運営。主に1泊2日の中和抗体療法を行っている。

 専門病院の病床数は60床で、14日時点の入院患者数は12人。市の担当者は「コロナによる合併症やもとの基礎疾患が重症の場合は設備などの関係上、受け入れられない」とした上で、「他病院で治療を終えた陽性患者やコロナが重症化するリスクのある自宅療養者などを積極的に受け入れ、市内の病院がコロナ医療と一般医療を両立できるよう支援していく」と話している。

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