地元牛肉食べて元気に 「道の駅サシバの里いちかい」が食材学校へ提供

市貝町の4小中学校の給食に提供される「栃の木黒牛」の牛肉

 【市貝】道の駅サシバの里いちかいは、町内産の牛肉を、3月8日に町内の小中学校4校の給食の食材として無償提供する。新型コロナウイルス禍の中で勉強する児童生徒を励ます狙いで、昨年に続き実施する。

 牛肉は刈生田(かりゅうだ)の「JETファーム」が生産する交雑牛「栃の木黒牛」の切り落とし肉が使われる。市貝中と、市貝、小貝、赤羽の3小学校で当日の給食となる「牛丼」約920食分の食材として100キロ程度提供する。

 一昨年から地元産の栃の木黒牛を販売している同道の駅の小堀一浩(こぼりかずひろ)マネジャーは「前日は高校入試の日。試験を終えた中学3年生には、『お疲れさま』の意味を込め、おいしい牛肉で疲れを癒やしてほしい。野菜以外にこういう食材が地元で生産されていることも、子どもたちに知ってほしい」と話している。

 4校の献立を作っている市貝小の平野悦子(ひらのえつこ)栄養教諭は「普段は輸入牛肉を使うが、度々は使えない。地元産の牛肉を給食に使えることもそうはない。味は全然違うはず」と、子どもたちの喜ぶ顔を楽しみにしている。

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