沖縄コロナ660人 検査しない「みなし陽性」初適用(2月17日朝)

 沖縄県は16日、10歳未満から90代までの660人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち6人は未公表の施設内クラスター(感染者集団)の関連事例で、PCR検査などを行わずに感染者として扱う「みなし陽性」となる。
【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 みなし陽性は厚生労働省が1月24日付の事務連絡で認めた枠組み。感染者の濃厚接触者で発熱などの症状が出た場合、受検せずに医師の判断で感染者と診断できる。

 県はクラスター発生施設で検査に時間がかかり、診断が遅れる事例が生じているとし、感染者を迅速に医療につないだり、施設内のゾーニングなど感染拡大を防いだりする必要があるとして、みなし陽性の初適用を決めた。

 今後もクラスターごとに適用を判断する。みなし陽性者であっても、治療薬を投与する場合などは検査を行う。

 新規感染者を年代別でみると、10歳未満が最も多く122人で、30代の117人、10代の101人と続いた。推定感染経路が分かっているのは272人で、内訳は家庭内が195人、職場内が17人、施設内が18人、友人・知人が32人、飲食が4人、その他が6人だった。

 入院者や自宅療養者を含む療養者数は5088人。感染などで欠勤した医療従事者は、21重点医療機関を含む県内の病院で計304人だった。米軍基地関係の感染は計16人。 (知念征尚)【関連記事】
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