「移動市長室」始まる 住民らと直接対話 地域課題の解決へ 上越市

 上越市の中川幹太市長が地域に赴いて執務し、市民と直接意見交換する「移動市長室」が16日、板倉区総合事務所で行われた。広く市民や市職員の声を聞き、地域課題の解決へとつなげる目的。

 中川市長は初めに板倉、牧、中郷、清里各区の総合事務所長と意見交換。続いて個人や団体など25組、約60人と面談した。

 1組の時間は15分。市民らは「地域協議会の今後の方向性」「福祉と地域、人づくりについて」など、それぞれが抱える問題意識を中川市長に伝え、共に解決に向けて語り合った。

市民と面談し、地域課題の解決に向け話し合った

 ビュー京ケ岳運営協議会は同施設(清里区青柳)の管理維持費の支援を要望。面談を終えた青木完会長は「直接話す機会を頂きありがたい。桑取地域に住む中川市長とは山間地に住む者として共感できるものがある。地域振興への支援に期待したい」と話した。

各区の総合事務所長と意見交換する中川市長(中央)

 面談を終えた中川市長は報道陣の取材に対し、「山間地など地域活性化のヒントをもらった。職員と協議の上、皆さんの取り組みを前向きに支援したい。コロナ禍で大規模な集会ができない今、対話の機会をつくることが移動市長室の狙い。ぜひ気楽に来てほしい」と話した。

 この後、移動市長室は18日に柿崎区総合事務所で、22日に浦川原区総合事務所で予定されている。3月以降は高田や直江津など合併前上越市内での実施を計画中。

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