100人規模の捜査本部設置 竹富町長官製談合疑い 沖縄県警

 竹富町発注の海底送水管更新工事を巡り、町長の西大舛高旬容疑者=石垣市=と、落札したJFEエンジニアリングの社員など計6人が逮捕された官製談合事件で、県警は16日までに、松崎賀充刑事部長を長とする特別捜査本部を設置した。100人規模の捜査員を投入し事件の全容解明を急いでいる。

 西大舛容疑者は2016年8月に町長に初当選した。就任後、17年と20年の発注工事2件はJFE社が落札した。いずれも同容疑者が決定した最低制限価格と入札額が近似していることから、情報漏えいの可能性が疑われている。

 地元関係者によると、事件の端緒は内部リークの可能性があるという。ライフライン整備の公共工事を巡り、先頭に立つ町長の不正疑惑に町民はため息を漏らす。

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