ごみ施設火災で発電ストップ 宇都宮の地域新電力会社 他社から買い取り供給

火災で発電ができない状態となっているクリーンパーク茂原=9日、宇都宮市茂原町

 宇都宮市茂原町のごみ焼却施設「クリーンパーク茂原」で発生した火災の影響で、市内の地域新電力会社「宇都宮ライトパワー」が同施設の発電電力の供給を受けられなくなり、東京ガスなどの電力を買い取っていることが16日、市への取材で分かった。事業開始からわずか1カ月で思わぬアクシデントに見舞われ、市は「電力の調達計画に影響が出ている」としている。

 宇都宮ライトパワーは1月1日に事業開始。同施設のバイオマス発電を主として電力を調達し、同市役所本庁舎や図書館、体育館など同市内238の公共施設へ供給している。しかし、同施設の可燃ごみを集積する「ごみピット」で今月1日に発生した火災によりごみ焼却と発電が停止。復旧には半年以上かかる見込みで、同施設からの調達ができなくなった。

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