栃木県警が2021年に受理した拾得物品数は、前年比約2.5%減の24万6774点となり、過去5年間で最も少なかったことが16日までに、県警会計課のまとめで分かった。コロナ禍に伴う外出自粛が影響したとみられる。現金の拾得額は、約3380万円減の約1億8660万円だった。返還率は例年並みの54%で、県警は遺失物届の提出などを呼び掛けている。
現在の統計となった07年以降、拾得物品数は年々増えて19年は最多の29万5699点に上った。21年は前年から6358点減った。拾得物の届け出者は例年、JRや大型商業施設などの施設関係が大半を占める。拾得物の減少は、コロナ禍で鉄道やバスの利用客が減ったことも要因とみられる。