認可外保育士にも賃上げ 川崎市、独自財源で1700人分 国の補助金では対象外

川崎市役所

 国の補助金を通じた保育士らの賃上げを巡り、川崎市は、補助金対象外の認可外保育施設の保育士らについて、独自に支給する。対象は市内約770施設計約1700人分で、2月分から賃金に上乗せして支払われる。

 国は、新型コロナウイルス禍に直面する保育士らエッセンシャルワーカーの賃金を2月分から月額9千円引き上げるため、補助金を支給する。認可外保育施設は対象外だが、公平性を保つため、市は自主財源でカバーすることを決めた。また、各保育施設で国の基準以上に配置した人数分も補助金対象外で、超過分を市が負担する。

 市保育第1課は「同じ保育の現場で働いているので、一律に支給するのが望ましい」としている。

 市議会第2回定例会は17日、本会議を開き、関連費用約3700万円を盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。

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