開業9月23日が有力 西九州新幹線、武雄温泉-長崎間 JR九州

 今年秋にJR九州が開業を予定している西九州新幹線(武雄温泉-長崎、約66キロ)の開業日について、9月下旬を軸に調整が進んでいることが17日、分かった。関係者の話によると、9月末の3連休の初日となる23日が有力とみられる。近く正式発表する見通し。
 九州新幹線長崎ルート(博多-長崎、143キロ)のうち、西九州新幹線の武雄温泉-長崎はフル規格で整備。新型車両N700Sを導入し、在来線特急で親しまれている「かもめ」と命名した。
 新鳥栖-武雄温泉(約51キロ)の整備方式は未定。部分開業後は当面、在来線特急を利用し、武雄温泉のホーム対面で乗り換える「リレー方式」で運行される。博多-長崎の所要時間は最速1時間20分になり、現在の特急より約30分短縮される。
 JR九州は3月20日、新幹線車両の保守点検を担う大村車両基地(大村市)の一般公開を実施する。
 並行在来線となる肥前山口-諫早(約60キロ)は上下分離方式で運行。線路や駅舎は長崎、佐賀両県で構成する一般社団法人が保有し、JR九州が運行する。
 長崎ルートは2008年3月に武雄温泉-諫早、12年6月に諫早-長崎の着工が認可された。当初、計画されていたフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)の導入が断念されるなど紆余(うよ)曲折を経た。


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