クラブ創設30年目のJ1横浜Mは19日、C大阪とのリーグ開幕戦(午後2時・日産ス)に臨む。ハイラインのチーム戦術を支えたチアゴマルチンスが退団し、3年ぶりの王座奪還にはDF陣の再構築が鍵になる。
守備の万能プレーヤーとして期待される加入2年目のDF岩田智輝(24)は、「チアゴはいないが、みんなでカバーすれば大丈夫。抜けたから駄目だとならないように、マリノスらしいサッカーでタイトルを取りにいく」と決意を語った。
17日は試合会場の日産スタジアムで約1時間の調整。練習後のオンライン取材に応じた岩田は、「開幕に向けていい準備ができている。わくわくした気持ちでいっぱい」と心境を語った。
大分時代は主に右サイドバックを務め、昨季は守備的MFやセンターバックもこなしてリーグ戦34試合に出場した。
横浜Mは最終ラインを高くして敵陣に押し込む攻撃スタイルを志向。センターバックには広い守備範囲が求められる。
自らの持ち味で勝負する岩田は「簡単にボールを失わないことやビルドアップでいいテンポを出せればいい。ハイラインだけじゃなく、構えて守ることもできると思う」と自信を見せた。
チアゴの後釜として期待されるエドゥアルドは合流して日が浅い。主に右センターバックとして調整中の岩田は「やるからには無失点で守りたい。前線の選手は必ず点を取ってくれる」と仲間への信頼を口にした。
オフにパーソナルトレーナーを雇い、入念に体づくりに取り組んでいるという。「体が出来上がった状態でキャンプに入れたのですごくよかった。けがをしないことを意識し、毎試合ハイパフォーマンスを出したい」と活躍を誓った。