新潟県内の地域外来・検査センターで、PCR検査結果を受験者へ誤って「陰性」と通知する事案が3件発生

新潟県医療調整本部は18日、地域外来・検査センター2会場において、県が運営を委託している業者である株式会社新宣が、受検者に対し誤った検査結果を通知していた事案が3件判明したと発表した。

1つ目の「南魚沼会場」の事例では、14日に判定不能にもかかわらず、業者から受検者に「陰性」と電子メールで通知した。

その後、保健所が再検査に行ってもらうために受検者へ電話し、「判定不能」である旨を話したところ、「陰性の通知がきた」と回答。15日に受検者が再度検査を実施し、16日に陽性と通知。17日に保健所が業者へ調査を依頼したところ、陰性通知は誤通知であることを確認した。

2つ目も「南魚沼会場」で、14日に、陽性の判定だったにもかかわらず、業者から受験者へ「陰性」と電子メールで通知。15日、保健所から受検者に「陽性」である旨の電話をしたところ、「陰性の通知がきた」と回答があった。その後、17日に保健所が業者へ調査を依頼したところ、陰性通知は誤通知であることを確認した。

3つ目は「聖寵会場」での事例。12日、陽性にもかかわらず、業者から「陰性」と電子メールで通知。同日に保健所から受検者に陽性である旨の電話をしたところ、「陰性の通知がきた」と回答があった。保健所が業者へ調査を依頼したところ、陰性通知は誤通知であることを確認。18日に、前述の事例1と2の件を受け、業者がほかに誤送付がないか確認したところ、本事例が発覚した。

事例は3つとも、業者が誤った検査結果を同社の通知システムに登録し、受験者に通知したことが原因となる。県では、当該受験者に謝罪するとともに、業者へはシステムへの登録時に複数人でチェックするよう再発防止の徹底を指導した。

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