フェラーリF1も2022年型『F1-75』をフィオラノでシェイクダウン。霧に包まれるも初走行を完了

 現地時間2月18日、スクーデリア・フェラーリはイタリアのフィオラノ・サーキットで、2022年型F1マシン『F1-75』のシェイクダウンを行った。

 2月17日にオンラインで発表されたフェラーリF1の新型マシン『F1-75』。新マシンの名称は、1947年にフェラーリの最初のモデルが製造されてから、2022年で75年目という節目を迎えたことに由来し、カラーリングはレッドをベースにブラックをアクセントに取り入れている。

 チームは2022年もシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのふたりをドライバーとして起用し、レッドがベースの新チームウェアやレーシングスーツにも、袖や胸部の一部にマシンと同様のブラックがあしらわれている。

 発表会の直後、チーム代表を務めるマッティア・ビノットが「フィオラノで最初のデモンストレーション・イベントを行う」と発言していたが、その言葉どおり、18日にF1-75がフィオラノに姿を表した。

 なお、今回はデモンストレーションが目的の走行となり、通常のコースレイアウトは使用せず15kmのみの走行が許されている。サーキット敷地内に設けられたコースには濃い霧が立ち込めるが、現地10時15分ごろ、スクーデリア・フェラーリの新マシンはルクレールの手によって第一歩を踏み出した。

 濃霧のためマシンの姿が見えないこともあったようだが、まずルクレールが走行を終えると、チームメイトのサインツにステアリングが引き継がれ、F1-75は15kmの走行を無事に完了したということだ。

 また、フィオラノには多くのファンが集まってF1-75のデビュー走行を見守ったことから、走行終了後にはルクレールとサインツがファンの前に登場し、寒さに耐えていたファンたちに感謝の意を表し、サインなどを行った。

 チームは今後、第1回プレシーズンテストがスタートする前日の2月22日に、スペインのバルセロナ・サーキットで走行距離100kmのフィルミングデー走行を行うことを計画している。

シャルル・ルクレールがステアリングを握るフェラーリの2022年型F1マシン『F1-75』
フィオラノに集まったファンにサインを行うルクレールとサインツ

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