様々な最年長記録を公式サイトが特集 最年長本塁打はフリオ・フランコ

メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラー記者とトーマス・ハリガン記者は、様々な最年長記録を紹介する特集記事を公開した。記事には「多くのスポーツと同じように、メジャーリーグも基本的には若者が活躍する世界である。選手たちは20代のうちにピークを迎え、30代半ばで衰えていく。しかし、例外もある。『老兵』が活躍するのは、いつだって楽しいものだ」と記されている。安打記録からワールドシリーズMVP受賞まで、様々な最年長記録を見ていこう。

まずは最年長出場記録から。野手での最年長出場は1934年にチャーリー・オリアリー(ブラウンズ)が記録した58歳350日で、当時コーチを務めていたオリアリーはレギュラーシーズン最終日、ダブルヘッダー第2試合で21年ぶりに現役復帰して代打で登場し、ヒットを放った。これは最年長安打記録にもなっている。野手の最年長スタメン出場は1904年のジム・オルーク(ジャイアンツ)が記録した54歳21日。1893年限りで引退していたが、1904年に友人のジョン・マグローが率いるジャイアンツで1試合だけ現役復帰し、「8番・捕手」でフル出場して4打数1安打をマークした。

投手の最年長登板は1965年にサチェル・ペイジ(アスレチックス)が記録した59歳80日。当時のチャーリー・フィンリー・オーナーが客寄せのために1試合限定でペイジと契約し、ペイジは12年ぶりのメジャー復帰で先発して3イニングを1安打無失点に抑えた。三振を1つ奪っているため、ペイジはこの試合で最年長登板、最年長先発、そして最年長奪三振の記録を樹立した。

最年長本塁打は日本の千葉ロッテマリーンズでもプレーしたことがあるフリオ・フランコ(メッツ)が2007年に48歳254日で記録した。この一発はランディ・ジョンソンから放ったものである。また、フランコは43歳59日というポストシーズン最年長本塁打記録も持っている。

最年長勝利は2012年にジェイミー・モイヤー(ロッキーズ)が記録した49歳180日。クアーズ・フィールドでダイヤモンドバックス打線を7回途中まで6安打1失点に抑え、現役最後の白星となる通算269勝目を挙げた。ポストシーズン最年長勝利はデニス・マルティネス(ブレーブス)による44歳150日。1998年のリーグ優勝決定シリーズでリリーフ登板し、打者1人を抑えただけで幸運な白星を手にした。ポストシーズンの先発投手に限ると、2005年にロジャー・クレメンス(アストロズ)が記録した43歳72日が最年長勝利となっている。

記事中で紹介されているその他の最年長記録は以下の通り。

◆最年長ノーヒッター
ノーラン・ライアン(レンジャーズ)1991年:44歳90日

◆最年長開幕投手
ジャック・クイン(ロビンス)1931年:47歳287日

◆最年長本塁打王
ダレル・エバンス(タイガース)1985年:38歳133日

◆最年長MVP&最年長首位打者
バリー・ボンズ(ジャイアンツ)2004年:40歳71日

◆最年長サイ・ヤング賞
ロジャー・クレメンス(アストロズ)2004年:42歳61日

◆最年長オールスター
投手:サチェル・ペイジ(ブラウンズ)1953年:47歳7日
野手:ピート・ローズ(レッズ)1985年:44歳93日

◆最年長ワールドシリーズMVP
ウィリー・スタージェル(パイレーツ)1979年:39歳225日

◆最年長監督
コニー・マック(アスレチックス)1950年:87歳283日

◆最年長ワールドシリーズ制覇監督
ジャック・マキーオン(マーリンズ)2003年:72歳336日

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