本物そっくり、魚の模型 横須賀・観音崎自然博物館で作品展

樹脂粘土で作った精巧な魚の模型を手にする髙梨さん=観音崎自然博物館

 神奈川県横須賀市鴨居の観音崎自然博物館で20日まで、樹脂粘土で作られた魚の作品展が開かれている。細部にこだわった模型約30点が展示され、来館者の目を引きつけている。

 模型は、「髙梨工房」の名で活動している同市在住の造形作家髙梨真帆さん(30)が創作した。金属精密加工メーカーで金型を磨く仕事の傍ら、趣味で樹脂粘土の作品を手掛けている。「乾くと透明感が出て、生き生きした感じになるのが魅力」という。

 会場には、クサフグやカサゴなど東京湾で見られる魚9種類を展示。30匹が群泳するゴンズイの作品は毒針やひげも細かく表現され、はく製のよう。料理のミニチュアなど魚以外の作品も約20点並べている。

 入り口近くの「東京湾でいなくなった生き物」コーナーでは、同博物館に依頼されて作った実物大のアオギスとシラウオの模型が常設展示されている。

 19日にはギターとベースの音域を兼ね備えた8弦ギターのギタリストMASAToooN!さんのコラボライブも行われ、海の世界をテーマにさわやかな音色が会場に広がった。20日も午前10時、午後1時と3時にライブを実施予定。

 入館料は大人500円、小中学生200円、4歳以上100円。問い合わせは、同博物館電話046(841)1533。

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