「諫早産イチゴ」グルメ楽しんで 串揚げやグラタンなども 21日から「頂フェス」

いちご頂フェスをPRする陣野代表=諫早市栄町、ベースカフェ

 長崎県諫早市産のイチゴを使ったグルメで地元を盛り上げようと「いちご頂フェス」が21日、同市で始まる。市内の飲食店など23店舗が、パフェや大福など甘味の他、串揚げやグラタンなど独創性豊かなイチゴ料理を提供する。3月21日まで。
 市内の農林水産業と飲食店をつなぎ、食を通して自然や人の宝庫としての諫早の魅力をPRするのが狙い。市民有志でつくる実行委(陣野真理代表)が市で生産加工されたテーマ食材を選出し、協力店舗に商品開発してもらう。
 昨年7月の「ジビエ」に続き2回目。イチゴはJAながさき県央などが提供。本県産は毎年全国5位以内に入る生産量。JAながさき県央によると、主力品種の「ゆめのか」は大粒で鮮やかな赤色が特長。果汁たっぷりで甘さと程よい酸味を持ち、1月から2月にかけて糖度が高くなる。
 同市栄町のカフェ「@chocotto」では、規格外のイチゴを使い、食品ロスに配慮したシェイクを販売。泉町の中華料理店「杏てい」は、とろりと煮詰めた甘酸っぱいイチゴのソースを、角煮風に味付けした雲仙あかね豚と合わせた酢豚を開発。店主の野田浩一さんは「スイーツではない新しい味に挑戦したいと思った。他の食材とのバランスにもこだわった自信作」と話した。
 諫早育ちの「ゆめのか」が抽選で当たるスタンプラリーも実施。14店舗でテークアウト可能。陣野代表は「そのまま食べてもおいしいイチゴが、諫早の料理人によって多彩な味わいになった。新しいアレンジで食べ比べを楽しんで」と来店を呼び掛けた。


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