新日本プロレスは2月20日(日)、北海道立総合体育センター 北海きたえーるにて『新春黄金シリーズ』を開催。
『新春黄金シリーズ』
日時:2022年2月20日(日) 12:30開場 14:00開始
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
観衆:3,751人
メインではIWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ王者オカダ・カズチカに内藤哲也が挑戦。
北の大地で現在の新日本プロレスを支える両者の一戦は熱く燃えた!
強いオカダに挑戦したいと希望していた内藤は前哨戦対決で怒涛の13連勝をマーク。
対する王者オカダは連敗中であったものの下を向くことなく、防衛戦で向かい合った。
両者が持てる限りの真向勝負を展開し得意技を互いに繰り出すもお互いが切り返しの連続に。
終盤になって内藤が奥の手スターダストプレスを披露するも3カウント奪取ならず。
内藤がバレンティアの体勢に入るもオカダは掟破りのデスティーノを決めた。
最後は気力を振り絞ったオカダが内藤のデスティーノを開脚式ツームストンパイルドライバーで切り返し、レインメーカーを勝負を決めた。
【試合結果】
▼第8試合 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第4代チャンピオン>
オカダ・カズチカ 〇
vs
<チャレンジャー>
内藤 哲也 ×
29分34秒 レインメーカー→片エビ固め
※オカダが2度目の防衛に成功
勝利を収めたオカダはマイクを手に取り「内藤さん、50周年にふさわしい相手、ふさわしい戦いでした。ありがとうございました!」と激闘を展開した内藤へ感謝を述べた。
続けて新日本プロレス始祖であるアントニオ猪木氏に対し「2年前のここで、猪木さんの名前を出したら、対談をしたり、新日本プロレスにビデオメッセージをくれたり、一歩ずつ新日本プロレスと猪木さん、先に進んでいってると思います。」
そして最後に「3月1日『旗揚げ記念日』、そして3月2日『NEW JAPAN CUP』、チャンピオンも出るんでしょう?50周年スペシャルでチャンピオンも出る、ジュニアも出る。じゃあ、俺の相手はさ、ジュニアチャンピオンじゃない?エル・デスペラードじゃない?毎年3月、ヘビーとジュニアの戦いをやってるなら『NEW JAPAN CUP』、ぜひご検討のほどよろしくお願いします。」と『旗揚げ記念日』に現IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードを指名した。
<写真提供:新日本プロレス>
▼試合後バックステージコメント
内藤「俺が今日、特に興味のないIWGP世界ヘビー級王座に挑戦した理由は、試合前から言ってたけどね、3つ。1つは今この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じたい。2つ目はそのオカダを倒したい。3つ目は2023年1月4日東京ドームのメインイベントに戻りたい。今日、試合して、オカダを倒せなかった。ドームのメインイベントに戻る道筋も断たれてしまった。でも、今、この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じることが出来た。」
そして内藤はドームのメインイベントの道が遠ざかってしまった事に対し、「諦めなければ夢は叶う…そんな甘かないよ。でも、諦めなければ可能性はゼロじゃないからね。今、また最後尾になっちまったけど、俺は2023年1月4日東京ドーム大会のメインイベント諦めてないから。」とコメントした。
──まず今日の内藤戦を振り返っていただけますか?
オカダ「本当にお互いの10年の、別にどっちがやって来たことが凄いとかじゃなくて、お互い凄いと思いますし、その意地? 懐かしい技が出てきたりとか、本当に10年のいろんな思い出が蘇ってきましたし、さすが内藤哲也は強かったです。本当に50周年にいい防衛戦が出来たと思います」
──10年前に見せた攻防が出たり、内藤選手のスターダストプレスが出たり、10年が凝縮された戦いにも思えたんですが、戦っていてどうでした?
オカダ「10年前のこと、もちろん忘れてしまっている戦い方ってのもあると思いますし、内藤さんも思い出したように僕も戦っていて思い出したり、いろんな映像を見て思い出したりもしているので、そういうのがいろいろと重なっていった戦いだったんじゃないかと思います」
──最終的に勝利に結びついた戦いでしたが、ご自身ではどういうふうに評価していますか?
オカダ「50周年の顔は、このベルトは誰にも譲らないというそれだけの自信もありますし、自覚もありますし、本当にチャンピオンらしい、オカダ・カズチカらしい、レインメーカーらしい戦いが出来たなと思っております」
──後半にデスティーノをかけたように見えたんですが意識していましたか?
オカダ「もちろん狙っていましたね。それが今までにない10年の戦い方だと思いますし、いつも同じようなことをしてたら勝てない相手ですから。そういう意味ではドームで同じような感じで負けてるっていうのもあったんで、バレンティアを返そうと。その中で内藤さんも狙って、特にスパッと行けたんで良かったなと思います」
──そして、防衛の後には次のロードへの思いもリング上で語っていましたけど、改めて次へのステップを語っていただけますか?
オカダ「客席もちょっとずつ、前は一席ずつ空けていたのが、少しは詰めてお客さんも入って応援出来るようになってますし、そうやって一歩ずつ進んでるんで、僕たちもその中でしっかり戦っていきたいですし、次は旗揚げ記念日。いろんな戦いのこの50年の旗揚げをした記念の日ですから、いろんなものをお見せ出来ると思いますし、それは本当に最近プロレス好きになった方、ファンになった方も、昔から好きな方も楽しんでいただける大会になると、僕は思ってますし、その50年の歴史っていうのをしっかり見せていきたいと思います」
──どうもありがとうございました。
オカダ「次はデスペラードなんで。『NEW JAPAN CUP』、もう決定でいいでしょう。新日本プロレス、会社は俺の言うことは絶対ですから。そうでしょう、内藤さん?(笑)。そして今日、2月20日は猪木さんの誕生日ですから。この防衛をプレゼントとして、お返しは新日本プロレスのリングでお待ちしております。ありがとうございました」
<写真提供:新日本プロレス>