今回は、奈良テレビにこんな情報提供がありました。
【香芝市にあるハイクオリティ模型制作会社をぜひ取材してほしい】
情報提供者の「卑屈な奈良県民bot(@nntnarabot)」さんによると、ミニチュア模型を使ったツイートが、なんと19万5000件もの「いいね」を獲得したということで、今非常に話題になっている制作会社なんです。一体どんな会社なのか、お話を聞こうと名倉アナが香芝市にある大和工藝さんにお邪魔しました!
中はどうなっているのか、どんな模型があるのか、突撃したいと思います!
案内してくれるのは社長の林さんと広報の供田さん!
お2人に社内を案内していただきます。供田さんは制作に加えて広報も担当しているということで、お世話になります!
供田さんの案内でいざ社内へ!
一歩中に入ると、出迎えてくれたのは大きなジオラマ。
供田さん
「こちらは障害者支援施設の模型になります。ただいま全国を巡回している形で展示会が行われている模型でして、つい先月までは羽田空港の方に展示されておりました。」
「こういった精密な模型なので運搬作業なども弊社で担当していて、私たちも自ら車を運転して運搬しています。」
想いをカタチに 完成度の高い模型を
2021年に移転したばかりという広々とした社内に、従業員は6名。パソコンなどが並ぶ事務スペースを軸に、請け負う案件によって効率的に作業できるよう、配置換えが可能となっています。
従来から使われている機械に加え、3Dプリンターなどの最新の設備も備えており、あらゆるオーダーに応えます。
話題のツイートの正体を!
さて、いよいよ話題を呼んだツイートについてお聞きします。大和工藝では制作した模型や普段の社内のようすなどを、日々、ツイッター上で”中の人”が発信しています。多くの方に支持されている大和工藝のアカウントですが、未だ公式アカウントとして認証されず…(※2022年3月現在)ツイッター社に公式と認められたアカウントには名前の横に青いバッジが付きますが、その審査は厳しいものとなっているんです。
バッジが付与されないなら自分で作ってしまおう…モノづくりの精神が根底にある供田さんは、なんと青いバッジを模型で制作!その様子をおさめたのが話題となったツイートです。
公式マーク(物理)を見せてもらいました
社内に現物があるということで実際に見せていただくことに…それがこちら!
写真では伝わりにくいのですが、直径なんと4ミリ!アクリルを加工する機械で切り抜き、塗装して作られたものなんです。お世話になった取引先などに配っているそう。
ツイッターのプロフィール画面を開いて乗せると…公式アカウントになっちゃいました!
大和工藝の林社長にお話を聞きました
―――まず、どのような会社なのか教えてください。
建築模型であったりジオラマを制作する会社でして、設計事務所さんが将来こういうのを建てたいというときのために建築の模型を作ったり、企業様がイベントに出展されるという時に自社の商品・製品を小さくしてジオラマに変えて説明するという感じのものを私たちが代わって作らせていただくお仕事です。
―――このBOSSの大きなジオラマ!これもSNSで話題になってましたね
去年、夏ごろに制作したんですけれども僕たちにとってもすごく思い入れのあるジオラマになりました。サントリーさんの缶コーヒーの新商品をCMで、というところだったんですけれども、頑張っている人たちを応援するということで競馬の馬に例えて表現してみようってなったんです。しかし、この状況で競馬場でたくさんの人に来てもらってというのは難しいので表現の方法としてないかというところで「ジオラマを使ってみよう」と今回作らせていただきました。
―――現実ではあり得ないことを表現するっていうのもジオラマの良さですよね。
実際の人たちであったり物であったり、持ち込めないものはジオラマに変えて表現はできるのでその辺は強みではありますね。注目していくとそれぞれのシーンがあるような、動きがあるジオラマになったかなと思います。
―――どれくらいの制作期間をかけられているんですか?
2カ月から3カ月…チームで手分けしてみんなで細分化していって、うまく分けていけば最後には形になりました。
―――何名くらいがこちらの模型に関わっているんですか?
もう6名全員で、それぞれ得意分野で分かれて作りました。
―――ここにウエディングドレスを着た模型とかもあって、競馬場ではあり得ないですよね。
テレビでドラマを撮影しているような雰囲気でその奥ではケータリングをしているシーンであったり馬が逃げ出して警備員さんみんなで捕まえているシーンであったり。
―――将来どういった会社にしていきたいとお考えですか?
(大和工藝Twitterの)中の人が常に言っているようにみんなにひとまず見てもらいたい。もっと世の中のたくさんの人に知ってもらいたい。そこからどういった反応が返ってくるのか、それで僕たちが将来どうなっていくのかというとまだわからないところではあるんですけれども、みんなに知ってもらいたい、みんなに見てもらいたいというのが第一の想いですかね。
広報・供田さんにも聞いてみた
―――社内も遊び心がありますし、開放感のある空間で実際働かれてどうですか?
こちらのバーカウンターも社長の趣味でこんな形になっていたり、モデルガンが飾ってあったりミニ四駆をここで広げて遊んだりとか、そういう趣味のものを広げて楽しもうっていうスタンスで、お仕事はもちろんしっかりしつつ、毎日すごく楽しくお仕事させていただいてます。
「まずは自身が楽しく働ける環境を」という雰囲気の大和工藝だからこそ、人を楽しませ、笑顔にする作品を産むことができるんだと感じました。奈良から全国へ、そして世界へ、素敵なジオラマを送り届けてください。応援しています!
※この記事は取材当時の情報です。