四季折々の風景を投影 古民家にプロジェクションマッピング 川崎・多摩区でイベント初開催

県指定重要文化財「山下家住宅」に、四季折々の風景を投影する「記憶の窓」のイメージ図

 川崎市立日本民家園(同市多摩区枡形)で23日から、古民家に映像を投影するプロジェクションマッピングのイベントを初開催する。市と製作委員会の主催で3月31日まで。

 外国人観光客向けの開催を構想していたが、新型コロナウイルス禍が続く中で近場で旅行を楽しむ「マイクロツーリズム」の催しとして企画した。映像やインスタレーションなどを手掛ける「ネイキッド」(東京都)が総合演出を担当する。

 県指定重要文化財「山下家住宅」、市重要歴史記念物「佐地家の門・供待(ともまち)」など4カ所で、四季折々の風景などを投影するプロジェクションマッピング作品を披露する。他に拡張現実(AR)やライトアップを楽しめるスペースもある。

 直径約2メートルの光の輪を投影し、来場者間の距離も確保する「ディスタンス提灯」を無料で貸し出す。

 市観光プロモーション推進課は「市の新たな夜の楽しみにしたい。古民家とプロジェクションマッピングという異色のコラボで、幻想的な映像を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 開催時間は午後5時半~同9時半(入園は同9時まで)。月曜と祝日の翌日休み。チケットぴあで前売り券を発売している。問い合わせは、事務局電話044(933)2300。

© 株式会社神奈川新聞社