アルファタウリF1が2022年型『AT03』の実車を初公開。ガスリー&角田がシェイクダウン、第一印象は「ポジティブ」

 スクーデリア・アルファタウリは2022年型F1マシン『AT03』がコースを走行する画像と動画を公開した。チームは2月14日にローンチイベントを実施したが、実車の公開はこれが初めて。

 発表会を行った翌日15日にアルファタウリはニューマシンのシェイクダウンを実施したとみられていたが、詳細を明かしていなかった。しかし、プレシーズンテスト初日の前日である22日、チームはAT03がイタリア・ミサノを走行する画像と動画を公開した。

 シェイクダウンは、ファエンツァのファクトリーに近いミサノ・ワールド・サーキットにおいて、レースドライバーのピエール・ガスリーと角田裕毅により行われた。当日は雨が降るなか、フィルミングデー走行として、ふたりが合計約100kmを走行した。

 角田は「フィルミングデーでは走行距離は限られていますが、その経験のなかではAT03にポジティブな感触を持っています」とコメントしている。

アルファタウリが2022年型『AT03』をシェイクダウン(角田裕毅)

「これからのテストを利用して、マシンへの自信を築き、できるだけ多くのことを学び、エンジニアに対してできるだけ優れたフィードバックを提供していき、バーレーンでの開幕戦に備えたいと思っています」

アルファタウリが2022年型『AT03』をシェイクダウン(ピエール・ガスリー)

 ガスリーは2022年技術レギュレーションに基づいた新世代F1マシンについて「(昨年までとは)かなり違うマシンだ」と語った。

「路面がウエットで滑りやすい状態だったけれど、初めて走った感触はとても良かった。新世代のマシンがレースを改善し、ドライバーにとってエキサイティングなものになることを期待している」

「全く新しいマシンで、これからたくさんのことを発見していくことになるだろう。まずは(最初のプレシーズンテストが行われる)バルセロナで作業を始める。テストの6日間を最大限に活用するため、たくさんの作業に取り組み、その後、開幕戦バーレーンに臨む」

 スペイン・バルセロナでのプレシーズンテストは23日から25日、バーレーンのサクヒール・サーキットでのテストは3月10日から12日に実施され、その後、3月20日にバーレーンで開幕戦が開催される。

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