ルカクはチェルシーで苦しむ理由…アンリが「最低タッチ問題」を斬る

今季、大きな期待とともに古巣チェルシーへと復帰したロメル・ルカク。再デビュー戦でいきなりゴールを決めたが、その後は苦闘が続いている。

先日のクリスタル・パレス戦ではフル出場したものの、ボールタッチ数はわずか7回。90分プレーしたプレミアリーグ選手のなかでは史上最低のスタッツを記録してしまった。

ルカクはCLリール戦ではベンチ行きになり、カイ・ハヴァーツが偽9番として起用されている。

ベルギー代表のアシスタントコーチでもあるティエリ・アンリは彼をどう見ているのか。『CBS Sports』で試合解説を務めたアンリはこう述べていた。

ティエリ・アンリ

「Rom(ルカク)がチェルシーのプレーに適応するのには時間がかかる。

コーチとして自分は最初から彼がこのチームにどうフィットするのかに疑問があった。

ルカクを獲得したなら、彼に適応したり、プレースタイルを変えるための時間を与える必要がある。

彼が週末の試合で7回のボールタッチだったことは普通か?

いや、普通ではない。監督に好かれていようが嫌われていようが、あってはならない。

それが起きたし、彼らは前に進まなければいけない。

90分ではなかったことだと思うが、彼にとっての解決策は、チームのプレースタイルに自分の強みを合わせようとして適応することだ。

彼らはプレッシングやアクティブなプレー、前線の3人が入れ替わることを好む。

ルカクは中央にいることを好むから、このシステムにフィットするのが非常に難しい。

ただ、もう一度言う。ではなぜ彼らは彼を獲得しにいったのか?」

当初からルカクが今のチェルシーにフィットするかに疑問を抱いていたという。

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ルカクのほうもチームに合わせる努力が必要としつつ、そもそもスタイルにフィットしない彼を獲得したこと自体を不思議に感じているようだ。

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