【新型コロナ】川崎で2094人感染、4人死亡 作業所と老人ホームでクラスター

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は23日、新たに70~90代の男女4人の死亡と、10歳未満~90代の男女2094人の感染が確認されたと発表した。症状別の内訳は調査中としている。

 死亡した幸区の80代女性は特別養護老人ホームの入所者。1月31日に発熱し、2月1日に陽性が判明。5日に病院に入院したが、12日に死亡した。高血圧の基礎疾患があり、ワクチン接種を2回済ませていた。

 川崎区の90代男性は体調の悪化で18日に市内の病院に入院、22日に死亡した。糖尿病と狭心症の基礎疾患があったという。

 同区の80代男性は、クラスター(感染者集団)が発生していた有料老人ホームの入所者。14日にせきの症状があり、同日の検査で陽性が判明。21日に死亡した。高血圧などの基礎疾患があったという。ワクチンは未接種だった。

 中原区の70代男性はクラスターが発生していた特別養護老人ホームの入所者。10日に陽性が判明。22日に死亡した。基礎疾患はなく、ワクチンも2回接種を済ませていた。

 市は新たに施設2カ所をクラスターと認定した。川崎区の作業所では、40代の利用者の陽性が判明し、感染者は計5人となった。幸区の老人ホームでは70代の利用者が陽性と分かり、感染者は計5人となった。

 感染者全体の年代別は、10歳未満456人、40代358人、30代315人、10代274人、20代255人、50代211人、60代84人、70代69人、80代42人、90代30人だった。

 居住地別では、宮前区296人、多摩区292人、高津区291人、川崎区286人、中原区249人、幸区167人、麻生区146人、市外367人だった。

 1919人の感染経路が不明。陽性患者の接触者は62人で、このうち家庭内感染は113人。

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