<レスリング>ネナド・ラロビッチUWW会長(セルビア)が、IOC理事に再任

 

 国際オリンピック委員会(IOC)は、北京冬季オリンピック期間中の2月19日に総会を開き、理事だった世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)の再任を決めた。

IOC理事に再任され、IOCとレスリング界の強いパイプの構築に努力するUWWのネナド・ラロビッチ会長

 ラロビッチ会長は「IOC理事に再任されたことは究極の名誉であり、すべてのIOCメンバーの継続的な支援に感謝します。IOC理事として、謙虚な気持ちで使命と目標達成に貢献する思いを持ち続けます」とコメントした。

 同氏は、2013年2月、レスリングがオリンピック競技からの除外危機に直面したときに会長代行に就任。同年5月に会長となり、5カ国語を駆使する外交力でレスリングのピンチを救った。

 2015年8月に国際サッカー連盟会長が辞任し、国際競技連盟からの選出枠で、レスリング界から初めてIOC委員に就任。2018年2月には、さらに権限を持つIOC理事に就任し、レスリング界とIOCの太いパイプに貢献。4年の任期をまっとうし、今回の再任へつなげた。他に、国際アンチドーピング機構(WADA)のコミッションにIOCの代表として名を連ねている。

 UWWでは、昨年10月の総会で会長に再任し、2026年まで重責を務めることが決まっている。

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