レッドブルF1のフェルスタッペン、テスト初日は“異例なほど順調”「RB18の感触は良好。速さについてはこれから確認」

 2022年F1プレシーズンテストがスタートし、初日、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、ニューマシン『RB18』のステアリングを握った。フェルスタッペンは147周と、ドライバー別周回数では最多を記録、トラブルなく、目標どおり大量のデータをデータを収集することができた。

 レッドブルは、『RB18』の実車をバルセロナテスト初日2月23日に初公開。プルロッド・フロントサスペンション/プッシュロッド・リヤサスペンションを採用、独特のサイドポッドデザインのマシンは、大きな注目を集めている。

 この日、フェルスタッペンは、タイムは1分22秒246(C2タイヤ)で9番手というものだったが、全ドライバー中最多の147周を走り切った。

2022年F1バルセロナテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

「マシンはいい感じだと思う。でも、一番大事なのは速さがあることだから、それについて確認しようとしているところだ」とフェルスタッペンはコメントしている。

「今日は、マシンに慣れて、挙動を大まかに理解するため、周回を重ねることを目指した。パーツの耐久性について確認するためにも、距離を稼ぐ必要があった」
「すべてがとてもうまくいったので、いいスタートを切り、ポジティブな一日になったと思う」

「今夜、さらに詳細な分析をして、改善のために何をすべきかを検討する。明日はチェコ(セルジオ・ペレス)が乗り、僕は金曜にまたRB18で走る。楽しみだよ」

2022年F1バルセロナテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 チーム代表クリスチャン・ホーナーは、「マシンに『1』番がついているのを見るのは素晴らしい気分だ」と語った。フェルスタッペンは、2021年に自身初のF1ドライバーズタイトルを獲得した。

「我々の今年の目標は、それをここに維持することだ。F1の新時代を迎え、このマシンが本格的にコース上を走るのを見るのが楽しみだ」

「レギュレーションが大きく変わり、今年はより一層魅力的な年になる。我々は優れたチームであり、今シーズンに向け、士気が高まっている」

「マックスはこのマシンで走ってみて、良い感触を持っている。初日の朝からポジティブな兆候が見られた」

2022年F1バルセロナテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 レースエンジニアリング責任者であるギヨーム・ロケリンは、予想以上に順調に周回を重ねることができたとして、満足感を示している。

「今日はチームにとってとても良い一日だったので満足している。(走行距離について)700kmという楽観的な目標を掲げていたが、そこにわずか3周足らずの距離を走ることができた。テスト初日としてはかなり異例のことだ」

「物事がうまくいき、いくつかのテストを実施し、マシンを改良する良い方向性を見つけることができた。マックスは今のところ満足している。バランスに多少限界があるが、マシンを機能させるために大変更を行う必要を感じさせるような要素は一切ない」

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