ひらがなで一番難しいのはどれ? 点数化した宇都宮の小学1年生

表彰状を手にする吉田さん

 日常生活などで感じた疑問を算数・数学を使って探究する「第9回算数・数学の自由研究」作品コンクールで、宇都宮大付属小1年吉田璃華(よしだりか)さん(7)がこのほど、中央審査委員特別賞を受賞した。ひらがなの難しさを画数と点画の書き方で点数化した。吉田さんは「ひらがなを数字で表すことで、書くのが簡単な文字と難しい文字を分かりやすくすることができた。うれしい」と喜んでいる。

 コンクールは一般財団法人理数教育研究所が主催しており、今回は全国から1万7429作品が寄せられた。吉田さんは最優秀賞、優秀賞に次ぐ特別賞で上位14人に選ばれた。

 吉田さんが取り組んだテーマは「いちばんむずかしいひらがなはどれ?」。きっかけについて、「文字によって上手に書けたり難しかったりする。なぜなんだろうと思った」と振り返る。

 そこで思いついたのが、文字の画数や点画の書き方を点数化するという発想だった。ひらがなの画数が1なら1点、2なら2点とし、さらに点画の書き方で「折れ」1点、「曲がり」2点、「むすび」3点で合計点数を算出した。

 特徴から「折れ」を「ジグザグ」、「曲がり」を「フワフワ」、「むすび」を「クルクル」と表現し、色鉛筆でカラフルに色分けした。

 研究目的や方法、結果・考察などは、4枚のシートにまとめた。

 講評では「とてもかわいい、でも奥深い作品。ひらがなの難しさを点数化するのは新しくて、すてきな発想」と高く評価された。吉田さんは「カタカナや漢字も同じように計算できるか挑戦したい」と話している。

特別賞に輝いた作品(理数教育研究所提供)

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