元FIFA職員、北朝鮮に南アフリカW杯で不正抽選を依頼されたと暴露

 北朝鮮は2010年FIFA南アフリカワールドカップで、国際サッカー連盟(FIFA)の委員会職員に不正抽選を依頼していたようだ。

 2002年と2006年W杯でイングランド代表を率いたスヴェン・ゴラン・エリクソン氏は、2010年にFIFA委員会のメンバーとして同大会に関与。BBCのポッドキャスト『Sport's Strangest Crimes』に出演したエリクソン氏は、北朝鮮訪問中にW杯グループステージ抽選の不正を持ち掛けれられたと暴露している。

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「彼らは私がFIFA委員会のメンバーだった事を知っていた。“私たちを助けてくれないか”と言われたから、できる事ならお手伝いするよと答えたんだ。ボールかシューズか、そういうものが欲しいのだと思っていたんだ。すると彼らは、“簡単な抽選会にしたい”と言ってきたんだ。私は驚いたが、もちろん“本当にそんなこと考えているのか?それは出来ないし、誰もそんなことは出来ない。やろとすれば犯罪になる”と伝えた。しかし彼らは私を信じてくれなかった。どうやら彼らは、私は出来るけどしたくないだけだと思っていたようだった。とても不思議なことだよ」。

 ただ結果的には北朝鮮の思惑とは裏腹に、5度の優勝を誇るブラジル、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル、ディディエ・ドログバやヤヤ・トゥーレが全盛期だったコートジポワールと同じグループGに。初戦でブラジルに1-2で惜敗すると、続くポルトガルに0-7、コートジポワールに0-3の完敗を喫した。

北朝鮮が2010年W杯で不正抽選を依頼 Photo Lars Baron

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