救急出動1176件増 宇都宮市消防局21年まとめ 高齢化やコロナ影響か

火災件数と出動件数の推移

 【宇都宮】市消防局の2021年の救急出動は前年比1176件増の2万1264件となり、統計が残る1955年以降、3番目に多かったことが同消防局のまとめで分かった。出動件数は2015年から増加していたが、20年に新型コロナウイルス禍の外出自粛などの影響で減少。21年はその反動やコロナ感染者の増加、高齢化の進行などで再び増加に転じたとみられる。

 21年の救急出動の内訳は、急病が最多の1万3251件で、次いで転院搬送が2807件だった。前年よりそれぞれ803件、332件増えた。交通事故は23件減り、1589件。

 コロナ陽性者の搬送は214件で、前年より195件も増えた。月別では71件の8月が最も多く、次いで1月が61件だった。感染が急拡大した第5波と第3波の時期に重なっている。

© 株式会社下野新聞社