アルファタウリF1のガスリー「今のところとてもポジティブ」新車AT03の挙動に満足

 スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーが、2022年型『AT03』のテストを本格的に開始した。スペイン・バルセロナでのF1プレシーズンテスト2日目となる2月24日、ガスリーは、全ドライバーのなかで最多の147周を走りこみ、1分19秒918(C4タイヤ)で16人中2番手につけた。

 一日の走行を終えたガスリーは「またコースに戻ってくることができて、ものすごく興奮している」と語った。

「このマシンがどういう動きをするのかについて、さらに理解を深めることができてよかった。今のところとてもポジティブだ」

「コースに出ていった瞬間から、自信を持って走ることができたし、マシンが僕の思いどおりに反応してくれた」

「もちろんやるべきことはまだたくさんあるけれど、一年を良い形でスタートすることができた。僕としては、走っているときのマシンのフィーリングや、改善するために僕自身が何をすべきかという点に集中している」

「明日も引き続き、セットアップの面でいくつか異なる方向性を探っていく。試してみたい良いアイデアもあるし、さらにパフォーマンスを引き出せると確信している。まだ未知の部分がたくさんあるので、今夜エンジニアと一緒にすべての点を検討し、明日はさらにプッシュしていくつもりだ」

2022年F1バルセロナテスト2日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、初日に続き、非常に順調に作業をこなすことができたと振り返った。

「今日はピエールとともにAT03のテストを行い、再び好調な一日を過ごした」
「午前中にまず、マッピングの確認でエアロレーキを使って走行し、その後、セットアップ作業に取りかかり、さまざまな方向性を探った」

「ベースラインのマシンはすでに正しい位置にあったが、より大きな変更をすることで、さらに多くのことを学んだ」

「昼からは風が強くなり、良いタイムが出にくいコンディションになり、硬いC1タイヤを使ったこともあって、午後のセッション序盤は、グリップとバランスが午前中よりも厳しくなった。しかし、セッティングを調整することでこれを改善し、セッション最後の1時間にソフト寄りのタイヤに交換するころには、ピエールは全体的にマシンにより満足できるようになっていた」

「最後にはピットストップの練習も行った。昨年までの13インチより今年のホイールはかなり大きく重くなっているので、この練習は重要だ」

「いくつかの小さな不具合を除けば、マシンは信頼性を保っており、そのおかげでチームはパフォーマンスに集中することができた。開幕戦までにやるべきことは山ほどあるが、順調に進歩している。明日は、午後のウエットテストを含め、さらにいくつかの項目をクリアしていきたい」

2022年F1バルセロナテスト2日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

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