米原子力空母「リンカーン」の寄港中止 佐世保

 米海軍の原子力空母エーブラハム・リンカーン(約10万トン)の長崎県佐世保への寄港が中止となったことが24日までに、複数の関係者への取材で分かった。同艦は月内にも寄港する予定だった。
 リンカーンは米サンディエゴが母港。米海軍は海上自衛隊と先月と今月に複数回、共同訓練を実施しており同艦も参加していた。米海軍佐世保基地は「佐世保への寄港について公式発表や地元自治体への連絡をしていないため、コメントできない」としている。
 米軍の動向を追うリムピース編集委員の篠崎正人氏は、ウクライナを巡る情勢との関連については、先月と今月の共同訓練を引き合いに出し「空母の姿を公開して存在感を示してきた。(ウクライナ)情勢の緊迫化を受けて変更した可能性は低いだろう」と述べた。


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